ボーム＆メルシエは、モダンアートの巨匠ピエール・スーラージュにインスピレーションを受けた斬新なタイムピース、ハンプトン「ピエール・スーラージュへのオマージュ」を発表した。
黒と光が織りなす102個限定のタイムピース
ボーム＆メルシエは、スーラ－ジュ・ミュージアムとミュージアムの同好会員の協力を得て、ピエール・スーラ－ジュの作品にオマージュを捧げる時計を製作した。
1979年1月、スーラ－ジュは、パリのアトリエで「Noir-Lumière（ノワール-リュミエール）」の一連の作品を発表。ツールやブラシを使って繊細な起伏効果を生み、様々な黒の状態を創り出すシリーズは、1989年以降「Outrenoir （ウートルノワール）」と呼ばれ、多くのファンに愛されてきた。ウートルノワールは、見る位置を変えながら鑑賞することで、光と合わさって印象が変わる絵画で、スーラ－ジュは黒と光の関係について「反射する光が強い時、黒は黒の要素が少なくなり、その表面の状態の存在感が高まり能動的になる」と語っている。
特に2019年3月17日に制作された、高さ3.9mx幅1.3mの絵画が、この腕時計の誕生に大きく関わっているという。2020年、スーラ－ジュ夫妻によりスーラ－ジュ・ミュージアムに寄贈されたこの作品は、100歳を超えるスーラ－ジュの画家としての活力とインスピレーションを象徴しているかのよう。斜めの縞のパネルを重ねることにより、黒のアクリル素材に入れられた刻みが、光沢とマットの変化に富む効果を生み出している。
Peinture 390 × 130cm 17 mars 2019 – Salle Outrenoir © RCR – Musee Soulages Rodez. Photo CH
スーラ－ジュの世界をコレクション「ハンプトン」で表現
ボーム＆メルシエは、スーラ－ジュの一連の作品にインスピレーションを受け、レクタングラー型ダイヤルとケースが、キャンバスのプロポーションを連想させる、メゾンのアイコニックなコレクション「ハンプトン」のモデルを選定。時計の構成部品上の光のコントラストを際立たせ、明瞭なミニマリズムとシンプルさで、ピエール・スーラ－ジュの絵画の特徴を表現した。
また時計の美しい曲線を描くために、3Dプリントの最新テクノロジーを使用。光と影を上手く組み合わせることでボリューム感を出し、ディテールを見せながら、厚さ10ミクロンのセミマットな保護用透明ラッカーでコーティングを施すことで、光と黒の統制されたコントラストを実現した。
ピエール・スーラ－ジュの希望から、時間の経過を強調するため先端にゴールドのタッチが加えられている針は、短剣型のファセット加工された真鍮製で、ダイヤモンド加工やサンドブラスト仕上げが施され、ブラックPVD処理でコーティングされている。さらにスイスの自動巻きキャリバーには、透明なケースバックを通して見える、「Hommage à Mr Soulages（スーラージュへのオマージュ）」のエングレービングが刻まれた黒のローターを搭載。両面反射防止加工が施され、完全な絵画として見えるように、ドーム型のサファイアクリスタルの内側に、ゴールドコーティングのボーム＆メルシエのロゴが刻まれている。
時計を納めるボックスも、2017年にプリツカー賞を受賞したカタルーニャRCRアルキテクタスが設計したスーラ－ジュ・ミュージアムの現代建築を表現。スーラ－ジュの年齢にかけて102個限定で受注製作されるタイムピースは、ひとつひとつに個別番号がふられおり、ボーム＆メルシエ公式オンラインブティックから購入が可能だ。
20世紀と21世紀にわたり最も人々を魅了してきた、芸術家スーラ－ジュの作品を讃える黒を纏ったタイムピースを、芸術品として長く愛用したい。
BAUME&MERCIER
Hampton 10641
¥737,000
自動巻き 、ACIERA DLC NOIRケース、縦48.11×横31mm
問い合わせ
ボーム＆メルシエ TEL：0120-98-8000
