連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第148回は、ロレックス「デイトジャスト Ref.6309」を取り上げる。

超レアな最初期の“サンダーバード”
ロレックスの大定番「デイトジャスト」の派生モデルとして挙がる“サンダーバード”。
1956年、アメリカ空軍のアクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」の隊長でドン・フェリス大佐の退官記念モデルとして、ロレックスが特別に製作したのが始まりだ。
その原型となったのは、ロレックス初の回転ベゼル搭載モデルとして登場した「ターノグラフ」。この「ターノグラフ」を「デイトジャスト」仕様にカスタムしたものが“サンダーバード”と呼ばれるようになった。
今回紹介するのは、1953年に製造された“サンダーバード”の「Ref.6309」。
ただでさえ珍しい初期モデルであることに加えて、18Kピンクゴールド製の個体であるため、希少性はずば抜けて高い。
ブレスレットは初期のスモールロゴバックルで、年式がほぼ合い状態も完璧で非常にレアな18Kピンクゴールドブレスレットが付属。
“サンダーバード”の象徴的なパーツである回転ベゼルは、初期の刻みが細かいハニカム状の“ワッフルベゼル”と呼ばれる超希少な18Kピンクゴールド製のベゼルだ。また“サンダーバード”の初期モデルらしいディテールとして、ドフィーヌハンドや楔型のインデックス、カレンダーは偶数も奇数も赤表記の初期の“オールレッドカレンダー”が残っていることや「デイトジャスト」が赤字の表記ダイヤルなどが挙がる。
ヴィンテージロレックスに該当する金無垢のモデルは多数の選択肢があるが、その中でも“サンダーバード”は特異な存在感を放っている。市場には滅多に出てくることがないので、気になる方は早めの来店をオススメする。
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