2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる”活きのいい”モデルを厳選! 連載第96回は、シャネルの「レッド エディション」を取り上げる。
輝きを更新し続ける究極のスケルトンウォッチに迫る!
2020年、アイコンウォッチ「J12」の登場以来、シャネルはウォッチメイキングに心血を注ぎ、自社製ムーブメントの開発・製造はもちろんのこと、高度なオートオルロジュリーの領域にまで足を踏み入れている。2020年には、ケースからブレスレッドまでサファイアクリスタルを用いたスケルトンウォッチ「J12 X-RAY」を発表し、時計業界に衝撃を与えた。
2022年の新作第1弾として登場した「レッド エディション」は、文字通りブランドのシグネチャーカラーのひとつであるレッドをアクセントカラーに取り入れた3つのスケルトンウォッチで構成された限定コレクションである。力強さを持つレッドは、創設者のガブリエル・シャネルが装いにアクセントを添える色として好んだことで知られ、ルージュや伝説的なバッグ「2.55」のライニングなどの様々なアイテムで長年用いられてきた。
それでは3本それぞれの特徴について述べていこう。ベゼルとインデックスに鮮やかなルビーを配した「J12 X-RAY レッドエディション」は、完成された「J12」のスポーティなデザインをサファイアクリスタルで形成しつつ、ベゼルやインデックスに鮮やかなルビーを飾ったラグジュアリー感に溢れる1本だ。透明化にこだわった自社製ムーブメント「キャリバー 3.1」が持つサファイアクリスタル製のブリッジは、透明なダイヤルと見事に一体化し、不思議な浮遊感を演出する。
続いて、レクタンギュラーケースの「ボーイフレンド スケルトン レッド エディション」「ボーイフレンド X-RAY レッド エディション」は、それぞれケース素材に18Kベージュゴールドとサファイアクリスタルを採用。アリゲーター調のエンボス加工を施したカーフストラップは、前述のバッグ「2.55」のライニングからインスパイアされたものだ。
搭載されたシャネル3番目の自社製ムーブメントであり、初のスケルトンムーブメント「キャリバー 3.」に、レッドをあしらうことで縦に連なる円のパーツの存在感を際立たせている。
近年、ライフスタイルの多様化と同じように、テクノロジーの進歩からハイエンドウォッチの選択肢の幅が以前にも増して広がっている。ラグジュアリーの頂点を目指すシャネルのスケルトンウォッチが持つ大いなる可能性に今後も注目したい。
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