男性にとって数少ないアクセサリーでもある腕時計。だからこそ、時計選びには個性とともに語れる“ストーリー”も腕元に纏(まと)いたい!

クロノ4 21-42
時計史上初、並列した4つのカウンターを備えた特許取得済みのクロノグラフ。クル・ド・パリ装飾を施した文字盤やスネイル装飾を加えたインダイヤルなど、仕上げも美しい。自動巻き、SSケース、径42mm。¥1,034,000(エベラール・ジャパン TEL:03-5422-8087)
約135年にわたって歴史を紡いできたマニュファクチュール
エベラールという時計ブランドをご存知だろうか。時計産業の聖地、スイスのラ・ショー・ド・フォンでは数多くの高級ウォッチメゾンが誕生してきたが、1887年に創業したエベラールもそのひとつ。欧米、特にイタリアのエグゼクティブたちの間で絶大な人気を誇り、日本でも知る人ぞ知るブランドとして一部の時計愛好家たちの間で注目を集めてきた。

発売年とケースサイズを意味する「21-42」は、2021年にスタートした新コレクション。日本本格上陸に関わるひとつの象徴でもある。
高い技術力と品質は折り紙つき。それはマニュファクチュールとして約135年にわたって歴史を紡ぎ、独立性を保ってきた事実が証明している。近年はより多くの人にブランドの理念が届くよう体制を一新。2021年、日本本格上陸を果たした。
エベラールはクロノグラフの名門でもあり、時計史に刻まれる革新的機構を数多く開発してきた。なかでも’01年発表の「クロノ4」は、4つのカウンターを並列させるという前代未聞の表現に成功して、時計業界に大きな衝撃を与えた。ただでさえ歯車が複雑に絡み合う機構をイチから再構成し、カタチにできたのはエベラールが誇る技術力の賜物といえる。また、軸受けに使うルビーを、一般的なムーブメントの倍近い53石も使用していることでも、その精巧さがうかがえるだろう。このたびの日本本格上陸における主役としても、改めて脚光を浴びているモデルだ。