新型コロナウイルスにより、新作発表会が中止や延期を余儀なくされたウォッチシーン。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選! 連載第38回は、A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア」の最新モデルを紹介する。
2020年12月7日は、A.ランゲ&ゾーネにとって2つの重要な記念日となった。ひとつは、175年前に創業者のフェルディナント・アドルフ・ランゲがザクセン地方のグラスヒュッテに高級時計産業の礎となる工房の開設。そしてもうひとつは、30年前に行われたウォルター・ランゲによるブランドの再設立である。
その記念として登場した「サクソニア」の新作3本は、いずれもただならぬ雰囲気と芸術性に溢れている。
完璧なレイアウトのシルバーダイヤルが夢心地へ誘う
はじめに紹介するのは、既存のドレスウォッチと一線を画すデザインに定評がある「サクソニア・アウトサイズデイト」のシルバーダイヤルバージョン。
'18年に発売された前作のブラックダイヤルと比べると、よりシックな印象に見受けられる。ケース素材は、ピンクゴールドとホワイトゴールドの2種類の用意がある。
ひと目でそれと分かる12時位置の「アウトサイズデイト」は、新生A.ランゲ&ゾーネを代表する仕様のひとつに数えられる。6時位置のスモールセコンドを配置することで文字盤のレイアウトは完璧な調和を見せている。
控えめな直径38.5mm、厚さ9.6mmのケースサイズも「サクソニア・アウトサイズデイト」の人気を支える理由として挙がる。
ミニマリズムを極めた2針とこだわりのダイヤルが重なる
ブティック限定50本という希少な「サクソニア・フラッハ」は、贅沢な2針のスタイルに特別なダイヤルの採用することでスペシャルエディションに相応しい1本に仕上げている。
深みのあるブラックのダイヤルは、無垢のシルバーに17世紀にベネチアで発見されたゴールドストーンの製法を用いて製作されたものだ。そこに散りばめた微細な粒子を光に反射させることでコッパーカラーのような輝きを与えている。
搭載された手巻きムーブメントCal.L093.1は、A.ランゲ&ゾーネでも最薄のわずか2.9mmの厚さゆえ、ケース厚は6.2mmに収まっている。
細めのベゼルゆえ、直径40mmのケースは数字以上に広がりが感じられるはず。漆黒のダイヤルは、ホワイトゴールドのス時針と分針、バーインデックスの美しさを際立たせている。
実用だけに固執せず、美術工芸品としての魅力を備えた「サクソニア・フラッハ」の限定モデルは、店頭に並ぶこともなく瞬く間に予約完売となった。
なお、A.ランゲ&ゾーネの国内の4つのブティックでは、“ザクセンのクリスマス”をテーマに、12月25日(金)までクリスマスフェストを開催中。「サクソニア」にフォーカスし、本場ドイツのクリスマスの雰囲気を演出しながら、特別なギフトやペアウォッチ、シェアウォッチなどを提案している。この機会にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
問い合わせ
A.ランゲ&ゾーネ TEL:03-4461-8080