新型コロナウイルスが世界を一変。ウォッチシーンも例外ではなく、新作発表会が中止や延期を余儀なくされている。一体新作はどうなるのか!? しかし心配ご無用。主要ブランドからは、新作情報が続々と届いている。そんな中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! こんなときだからこそ、暗雲を吹きとばすような時計のパワーを改めて感じてほしい。
モードの世界に旋風を巻き起こした「黒の衝撃」が再び
ファッションの世界において、1981年は"特別な年"として多くの人々の心に記録されている。それはなぜなら、ヨウジヤマモトがパリ・モード界に一大旋風を巻き起こした記念すべきデビューコレクションを発表した年であるからだ。
全身を黒でまとめたルックによる、これまでのファッションの常識を覆すアシンメトリックなカッティング、ボディコンシャスの対極をなすドレープを効かせたシルエットは、それまでのファッションの常識を覆すものであった。後に「黒の衝撃」と呼ばれるこのコレクションをきっかけに、デザイナー山本耀司は一気にスターダムの階段を駆け上がっていく。その後、氏が歩んだサクセスストーリーはよくご存知のはず。
そんなヨウジヤマモトの伝説がウブロとのコラボレーションにより2020年5月に再び蘇る。
この時計の“黒”へ対するこだわりから触れていこう。ウブロは'06年、「インビジブル・ビジリティ(見えない可視性)」という革新的なコンセプトから「オールブラック」のコレクションを発表。このモデルも同様に、マイクロブラスト加工のセラミック製ケース、針やストラップ、さらにはサファイアクリスタルにスモーク加工を施した風防にいたるまで、時計のあらゆるパーツを黒一色で覆っている。これは同時に、ヨウジヤマモトが黒で表現する反骨精神を表現している。
今再び新しい価値観を創造する「黒の衝撃」
モデル名からも分かるように、このタイムピースの機能を司るのが“GMT表示”である。これを担うのが、ウブロの自社製ムーブメントCal.ウニコHUB1251であり、特許取得ずみのモジュールによって、プッシュボタンの操作から2つのタイムゾーンを簡単にセットできる。なお、ホームタイム及びデイ&ナイト表示はリューズで設定を行う。テーマにちなみ、6時位置にあるヨウジヤマモトのロゴを二重にするなど、ディテールにも遊び心を効かせている。
先が見えにくい状況だからこそ、今再び新しい価値観を創造する「黒の衝撃」が必要とされている。新しい銀座店の門出にふさわしい、ウブロのパワフルな1本だ。
問い合わせ
ウブロ TEL:03-5635-7055
Text=戸叶庸之