PERSON

2024.12.13

「発言しない=才能が無い」と断言する一方で… “会議の無駄”と戦う西野亮廣が、定例会議不要論に「待った!」をかける理由

23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。密着ドキュメンタリーで、ニューヨークのブロードウェイチームとのアグレッシブな会議の様子を公開したかと思えば、月1の地味な定例会議の在り方についても考える…。1度の会議の良し悪しがビジネスの成否を左右していることを、我々はちゃんとわかっているだろうか? 今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

今日は【定例会議不要論に「待った!」の声】です。

第174回
実は、そのおかげで最悪の事態を免れている! 地味すぎて軽視されがちな「定例会議」を見直す

西野亮廣

『無駄な会議は要らない』と『定例会議は要らない』は別物

密着ドキュメンタリー『BackStory』の最新話では、ブロードウェイチームの緊急会議の模様が流れまして、その会議の進め方について、知り合いからも凄くポジティブな感想をいただきました。

一方で、お客さんの方から「皆が積極的に発言していたのが、会議の緊急性を物語っていました」的なコメントをいただいたのですが、一つ勘違いをして欲しくないのは、あれは「緊急会議だから、皆が皆、間髪入れずに発言していた」というわけではなくて、ニューヨークで会議をする時は平常時からあのテンポで皆さん発言しているんです。

バラエティー番組で会話が止まることがないように、ニューヨークの会議で会話が止まること(静かになる瞬間)なんて無いです。

日本みたいにダンマリ決め込む人とか、リアクションをしない人とかが会議に混ざっていることはありません。
発言していない時でも、みんなちゃんと頷くし、相槌をうつし、良い意見に対しては身体と顔をいっぱい使って称える…がデフォルトです。

少なくとも僕が参加している会議では、ちゃんと一回一回の会議をモノにするゾという緊張感が全員にあります。

あと、「才能が無い」ということと、「発言をしない」ということは同義なので、会議に出て毎回ダンマリを決め込んでしまう人は、普通に、次の船に乗れない(実質クビ)です。

とまぁ、普段からそんな感じでやらせてもらってますので、「無駄な会議」は心から要らないと思っているタイプの人間なのですが、「『無駄な会議は要らない』というのと、『定例会議は要らない』というのは、また別!」というのが今日の話です。

定例会議ってガードレールのようなもの

というのも、先日、CHIMNEY TOWNの中で少し面白い会話があったんです。
CHIMNEY TOWNは、自社で巨大なイベントをうっている裏で、『CHIMNEYイベントサポート』というサービスをおこなっています。

「イベントを作りたい」と思っている人はいるけれど、「イベント作りの教科書」が無い。
それによって、事故る主催者さんが結構いらっしゃるんですね。

チケットなんて売ったことがないし、イベント集客なんてしたことがないし、イベント当日におこるリスクも知らない。
ポスターやホームページのデザインを誰に発注すればいいかも分からないし、美術や照明を誰に発注すればいいかも分からない。
ネットで調べても相場を知らないから、高いか安いかも分からない。

……という状況なので、皆さん、数十万〜数百万円レベルでお金を溶かしてしまうんですね。

それはあまりにもあまりにもなので、『CHIMNEYイベントサポート』として半年前から入らせていただいて、月に1度の定例会議をマストにして、サポートさせていただいているんです。

CHIMNEY TOWNからはスタッフが最低二人は動いていて、ぶっちゃけ、会議の外でもアレやコレやと稼働しなきゃいけないし、時々、西野が会議に出ることもあるので、先日、「そもそもCHIMNEY TOWNの稼働に対して、サービスの利用料は合ってるのか?」というミーティングがあったんです。
ちなみに、『CHIMNEYイベントサポート』は月額10万円(最低6ヶ月)です。

その中で、『CHIMNEYイベントサポート』のスタッフとして動いてくれている若手スタッフから、「イベントの会議は、イベント直前に集中して必要になることが多いので、『月に1回の定例会議』じゃなくて、『必要な時にやる』みたいな感じの方がイイかもしれません」という意見が出て、僕なんかはバカだから、「なるほどなー! たしかになー!」と思ったのですが、CHIMNEY TOWNの代表の柳澤の方から、「それは、イベントのリスクや、イベント制作のペース配分を知っている人の意見だ」という指摘が入り、「絶対にそうだ! おい、若手! お前は間違ってる!」と思いました。
#すぐに寝返る

イベントを作る時には「6ヶ月前の段階で自認しておかなきゃいけない事柄(6ヶ月前に認識しておけば救われること)」は確かにあって、そしてそれは、イベントをやったことがない人は分からない。

なので、その人から6ヶ月前の時点で「会議をしましょう!」という声が上がることは無いし、イベント制作に慣れている人間からすると「6ヶ月前の段階で自認しておかなきゃいけない事柄」は分かっているから、「会議をしましょう」という声が上がらない。

でも、直前になって「○○をやってませんでした」「△△をやってませんでした」となって困るのは主催者さんは勿論のこと、サポートをするプロ側も困るわけで、そう考えると「定例会議」って必要なんですよね。

定例会議ってガードレールのようなもので、たしかに、ほとんどの人はガードレールのお世話にはなってないんです。
ほとんどの人は安全運転をするので。

ガードレールのお世話になっていないから、ガードレールの価値には気づきにくいのですが、ガードレールがあることで最悪の事態は防げているのは間違いない。

6ヶ月前時点での定例会議で確認がとれたことで、巡り巡ってチームが救われることってあると思うのですが、たぶん、僕らは、その救われ方に対して恩恵を感じないと思うんです。

地味だから。
だけど、それは凄く大事。

「空気」とか「水」もそうですけども、「あって当たり前のものは、無かったら困るもの」という話で、特に、仕事に慣れていない人が混じっているチームにおいては「定例会議」は大事だというのが今日の話です。

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イベントのお知らせ

『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!

『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。

  • 12月18日(水)に大阪
  • 2025年1月29日(水)に静岡
  • 2025年1月30日(木)に大阪
  • 2025年2月4日(火)に愛知
  • 2025年8月12日(火)に神奈川

私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。

書籍のお知らせ

  • 最新絵本『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~』のご購入はこちら
  • 73万部の絵本『えんとつ町のプペル』のご購入はこちら

NFTのお知らせ

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オンラインサロン・SNS・Note・Voicy


TEXT=西野亮廣

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