アパグループ社長兼最高経営責任者 元谷一志が、ティーケーピー代表取締役社長の河野貴輝のエピソードを紹介! 連載「相師相愛」とは……
元谷一志が語る、ティーケーピー代表取締役社長 河野貴輝
まさにアントレプレナーです。
私の父の時代の起業も難しかったと思いますが、河野さんの時代はもっと難しかったと思うのです。できない理由を考えるのではなく、どうすればできるのかを考え続けて、とうとうニューヨークにまで進出された。
それだけでも素晴らしいんですが、社会的な貢献意識もとても高い。アパグループは政府の要請で新型コロナ軽症者向けにホテルの一棟貸しを決断したわけですが、TKP(ティーケーピー)のフランチャイズのホテルでもすぐに受け入れてくださいました。また、TKPの会議室をワクチンの職域接種会場としていち早く提供されていました。
さらに驚いたのは、郷土愛もしっかり持っておられること。大分トリニータの応援もそうですが、中心になって政官財をまとめ、大分県を盛り上げようとさまざまに尽力されています。
臼杵(うすき)で有名な絶品フグをご馳走になったのも、郷土愛ゆえ、だと思いました。日本を代表する経営者になってほしい。私も全力で応援します。
経営においては、他業種から学べることは多いと私は思っています。他業種の経営者の成功やイノベーションは、自業種でも生きてくる。だから、2代目経営者の仲間たちを河野さんに会わせたくて、積極的にご紹介しているんです。
人口減社会において、観光業界はどの業界よりも未来は明るいと思っています。河野さんのTKPには、会議室、リージャス、そしてホテルと大きな事業が3つありますが、TKPがこれまで以上に存在感を高められるよう、私たちも頑張っていきたいですね。
そしてアパグループはこれから、日本経済を牽引していくような企業にならないといけないと強く思っています。
■ティーケーピー代表取締役社長 河野貴輝が語る、元谷一志は11月6日公開
Isshi Motoya
1971年福井県生まれ。石川県出身。大学卒業後、住友銀行に入社。ʼ99年にアパホテル入社。最高財務責任者、総合企画本部長などを経てʼ22年より現職。
Takateru Kawano
1972年大分県生まれ。大学卒業後、伊藤忠商事入社。日本オンライン証券の設立に携わり、イーバンク銀行の創業メンバーとして参画。2005年に起業。
■連載「相師相愛」とは……
師匠か、恩師か、目を掛ける若手か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する。