ベースフード代表取締役・橋本 舜がハマるYouTubeが「山田玲司のヤングサンデー」だ。漫画家の視点で各作品が人気を得た理由を、時代背景から丁寧に説明してくれるので、漫画以外の幅広い知識も学ぶことができるという。経営者の心を掴む魅力をひも解くべく、チャンネルを運営する山田玲司氏に直接話を聞いた。【特集 仕事に効くYouTube】※チャンネル登録者数は2022年8月現在
漫画、アニメから恋愛相談まで“叩き”なしのゴキゲントーク
山田玲司のヤングサンデー(チャンネル登録者数:7.84万人)
1991年に連載を開始したラブコメ漫画『Bバージン』がヒット。その後も『アガペイズ』『ゼブラーマン』など話題作を発表してきた漫画家・山田玲司氏だが、それ以降はヒット作に恵まれず、漫画家としての不遇の時代を過ごしていた。
「井上雄彦さんと同世代なんですが、彼と違って僕の作品は売れなくて(笑)。そんな苦しい時期に、岡田斗司夫さんのニコニコ生放送に出させてもらったんです。インターネットだとテレビで言えないこともガンガン言えるし、もともと喋りには自信があったので、自分もやってみたいなと。それで2014年秋に、チャンネルを開設しました」
こうして誕生した「山田玲司のヤングサンデー」は、漫画やアニメ、映画、芸術、恋愛、スポーツ、歴史など、さまざまな物事を漫画家の視点で分析していく、生放送のトークライブプログラムだ。
「漫画家なので漫画やアニメに詳しいのは当たり前。ただ、僕は本職以外にもネタを持っているんです。というのも、以前『絶望に効くクスリ』という対談漫画を連載していたことがあって、いろんな分野のオンリーワンの方々に取材してきました。角川春樹さん、オノ・ヨーコさん、瀬戸内寂聴さん……。その時に培った経験や分析力が、番組づくりの大きな礎になっています」
また、番組を作る時に山田さんが大切にしているモットーが“ゴキゲン主義”だ。
「最近は誰かの悪口を言って、バズりを狙う人が多すぎる気がします。人を叩くのって、最初は人が集まるかもしれないけど、すぐに視聴者は離れていきますよ。出ている人がいつもゴキゲンで明るい。そんなチャンネルこそが今後、生き残っていくでしょうね」