毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話したことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ
【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】
今日は「挽回力(ばんかいりょく)」というテーマでお話ししたいと思います。
挽回する力のことです。
第55回 「人が人に惚れるシチュエーション」は、「失敗した後の始末」!?
社会人でも「ファンになってもらうか」を考える必要がある
僕らの仕事は応援してくださる方がいてはじめて成り立っています。
「ファン」と呼ばれる人達のことですね。
たとえば、ライブグッズとして販売する「Tシャツ」の価格も、「応援購入」の割合があって、そのへんで売っているTシャツよりもチョット高いんです。
そして、その分をライブの製作費に充てたりしていて、お客さんも、そのことを分かって買ってくださっている。
そんなこんなで、芸人、アーティスト、俳優…表現活動している人間は「いかに、ファンになってもらうか?」を考えるわけですね。
そして、ファンビジネスに携わっている人間じゃなくて、社会人でも、やっぱり「応援してもらえる人」の方が強い。
応援したくなる上司の方が強いし、応援したくなる部下の方が強い。
まぁ、当たり前の話ですよね。
なので、社会人もやはり、「いかにファンになってもらうか?」を考える必要がある。
「失敗を取り返す人」は強く信用できる
というわけで、「人が人に惚れるシチュエーション」というものを僕達は把握しておいた方がいいと思うのですが、そのうちの一つが、「失敗した後の始末」です。
この「後始末」が見事だったら、余計にファンになってもらえる。
僕自身、「失敗しない人」よりも「挽回する力がある人」を信用しています。
「失敗しない」というのはメチャクチャ簡単で、挑戦しなければいいだけ。
そんなもん、そのへんに落ちているハナクソでもできる。
♯ハナクソって落ちてますか?
なので僕は「失敗する人」を信用しているし、それ以上に「失敗を取り返す人」を強く強く信用しています。
期間前にアーカイブが消えちゃった時の対応
(2022年)5月末におこなったオンライン勉強会『教えて西野先生! 親子で学ぶとっても大切なお金の話』のアーカイブが、期間前に消えちゃったんです。
厳密に言うと、期限の半日前に消えちゃった。
アーカイブは1ヶ月ほど残っていたので、まぁ、ほとんどの方が見られたんです。
ただ、1万名以上いる受講者の中で「十数名」が見ることができなかったんですね。
最終日のギリギリに見ようと思っていたらしいです。
そこで、「見れませんでした〜」という声が上がって、ぶっちゃけ、最初は返金しようと思ったんです。
「返金」という形で済ませようと思ったんです。
ただ、大事なのはココで、返金すれば問題は解決するかもしれませんが、返金された人が僕のファンになることは絶対にないんですね。
もっというと、そのことを見ていた周りの人達が、「おお、返金ときたかぁ〜。しびれるぅ〜」という感じでファンになることも絶対に無い。
この時の「返金」という対応は、ただただクレームを防ぐための対応でしかなくて、ファンを作る為の行動になっていない。
挽回する瞬間がもっとも「ファンを作るチャンス」なのに、それを活かせていない。
せっかく打席に立てたのに、バットをふっていない。
要するに、この場合の「返金」という対応は、勿体無いんです。
なので、その十数名に向けて、「返金」ではなくて、「もう一度、オンライン勉強会をおこないます」という形で対応することに決めたのですが、そのことを、オンライン勉強会のグループで発表した時の沸き方が半端なかったです。
おそらく、何名かの方にファンになってもらったと思います。
応援してもらわないと生きていけない仕事に就いている以上、正解はコッチなんです。
ミスはチャンスと認識してファンになってもらえるかを考える
僕らはよく失敗します。
たくさん挑戦するので、たくさん失敗します。
迷惑をおかけすることも、たくさんあります。
ただ、失敗しといてこんなことを言うのもナンですが、失敗した後がチャンスで、このチャンスを取りこぼしている人が、かなり多い。
というか、ここが「チャンス」だという認識を持っている人が、かなり少ない。
なので、失敗した後の対応が、すごく業務的で、「惚れさせる」という方向に向いてない。
自分の話ばかりして恐縮ですが、昔、ウチのインターン生がちょっとミスをして、ご迷惑をおかけした時に、メールやお電話で謝ることもできたのですが、やっぱりそれだとファンにはなってもらえない。
失敗して、迷惑をおかけしたとはいえ、応援してもらった方がイイわけですから、僕、すぐに飛行機に乗って、九州まで謝りに行ったんです。
#FR2の石川凉さんに教えてもらった美味しいお店を予約して、そこで、「すみませんでした」と謝ったら、怒鳴られるどころか、逆に、なんかメチャクチャ感謝されたんです。
なんか「ありがとうございます」とか言われました(笑)
それがあって、その後も変わらず応援していただいたのですが、これをメールや電話で済ませていたら、今の関係にはならなかった。
なので、ミスをした時は、「クレームをおさめよう」という発想ではなく、「ここからどう立ち回れば、ファンになってもらえるかな?」をまず最初に考えた方がいいと思います。
ミスをした後は「チャンス」です。
今日は「挽回力(ばんかいりょく)」についてお話しさせていただきました。
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『西野亮廣講演会』のお知らせです。
全国各地で続々と開催が決まっています。
8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報
よろしくお願いします。
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西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。
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