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2022.08.05

【西野亮廣】行動する上で、「熟考する」は一番の敵かも!?

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話したことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

今日は「『行動できない人』が行動できない一つの仮説」というテーマでお話ししたいと思います。
データをとったわけじゃないので「仮説」という言い方をさせていただいていますが、これはもう結論だと思っていただいて大丈夫だと思います。

第54回 「冷静になってしまったら行動できない」

西野亮廣

高須さんと二人で納得してしまった「冷静になったら負け」という言葉

先日、僕が月に2度、僕のお友達や仕事でお世話になっている方を自宅にお招きして、お酒を呑みながら今やっていることや、これからやることをアレやコレやと話す『スナック西野』というYouTubeの有料チャンネルのゲストに、高須光聖(たかすみつよし)さんが来てくださったんです。

【高須光聖×キンコン西野】新しいアイデアを考える時はアナログな事をデジタルに落とし込む!

高須さんが何者かなんて説明するまでもありませんが、もう超々売れっ子の放送作家さんで、ダウンタウンさんの幼馴染です。
僕の中で高須さんは「生まれ変わってなりたい人」のベスト3に確実に入っていて、もう、面白いやら、カッコイイやら、とんでもない人で、とにかく、高須さんの人柄も好きだし、高須さんが仕掛けることが「うわ〜、やられた〜」「うまいこと考えるなぁ〜」ということばっかりで、もう、包み隠さずにいうと、僕は高須さんに憧れてるんです。

で、高須さんには年に1度ぐらいのペースで、「最近、どんなことやってるの?」という感じでお互いの懐を交換する席を設けていただいているのですが、収録でも、そんな話になりました。
その収録の席で、ポロッと飛び出した、二人揃って、「ほんと、そうだよなぁ」と妙に納得してしまった言葉があったんです。

どんな言葉かというと、「冷静になったら負け」という言葉なんですけども(笑)
これ、本当にその通りでして…

たとえば、高須さんって、もう天才だから、面白いアイデアを次から次へと思いつくんですね。
いや、「天才」という安い言葉で片付けちゃダメですね。
もとい、「四六時中考えてるから」面白いアイデアを次から次へと思いついちゃうんです。

でも、高須さんの身体は一つしかないじゃないですか?
もちろん、高須さんのスタッフさんもいらっしゃいますが、それでも、「形にするアイデアの優先順位」みたいなものは確実にある。
上から順に形にしていくけども、その間も次から次へとアイデアが思いついちゃう。

そうすると、「形にされないアイデア」が少しずつ蓄積していくらしいんですね。
そこで、数ヶ月間寝かすことになってしまったアイデアをあらためて見てみると、「なんか、これは違うのかな」と思うんですって。
「よくよく考えてみたら、やらない方がいいのかも」と。

そこで、「冷静になったら負け」という言葉が飛び出てきたわけですが、僕らが生み出すアイデアや、あるいは身の回りにあるような挑戦って、もう、よくよく考えてしまったら「やっぱりやめておこう」という結論になりません?

行動する上で、「熟考する」は一番の敵かもしれない

僕、飛行機を買ったんです。
今、スリランカにあって、ついに日本に運ぶ準備が整って、これから日本に運んで、飛行機を館内にブチ込んだホテルを作ろうかと思っているのですが、「飛行機を館内にブチ込んだホテル」なんて、冷静に考えたら「やらない方がいい」じゃないですか(笑)
#そんなこと言うな(笑)

「お金いくらかかるんだよ」という話だし、「どうやって運用していくんだよ」という話だし、「そもそも『飛行機のホテル(泊まれる格納庫)』なんぞに需要あるのかよ」という話で、こんなの酔っ払ってる時にしか進まない話じゃないですか?
シラフの状態で会議をしたら「やめましょう」となりますよね。

振り返ってみると、テレビの世界から飛び出して、絵本作家になった時もそう。
僕、テレビタレントとして死ぬほど売れてたんで、冷静に考えたら「やめない方がイイ」という結論になっちゃう。
今、海外にブイブイ仕掛けていますが、これだって、冷静に考えてしまったら、「土地勘もないし、ツテもないし、やめておこう」となっちゃうんです。
高須さんも、きっとそんなことがたくさんあったと思うのですが、要するに、「冷静になる前に動かないと動けない」んです。

ポイントはですね、僕もそうですが、あの行動オバケの高須さんでさえ、「冷静になってしまったら行動できない」という点です。

「行動力」とは何か?

これは勿論「行動する力」のことだと思うのですが、もう少し解像度をあげると「制限時間内(冷静になるまで)に半歩だけ踏み出す力」で、行動する上で、「熟考する」は一番の敵かもしれない。
なぜなら、制限時間があるから。

「熟考」するのは、声をあげてからで、とにかく、「冷静になるまでに踏み出さないと、一生踏み出せない」というのが今日の結論です。
「計画が穴だらけの間」、あるいは「勘違いしている間」にGOです。

 

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『西野亮廣講演会』のお知らせです。
全国各地で続々と開催が決まっています。
8月6日(土)に大阪、
8月7日(日)に東京、
8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報

よろしくお願いします。

 

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員170万人、興行収入24億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。

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連載
『革命のファンファーレ』から『夢と金』

猛烈な勢いで仮説・検証・実行・改善を繰り返し、多彩なプロジェクトを成功させてきた西野亮廣さん。ベストセラー『夢と金』の著者でもあり、現代の日本において、ビジネスパーソンがベンチマークすべき人物の筆頭といえる西野さんの“今”をお届けする連載。

TEXT=西野亮廣

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