師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2019年4月号、6月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま
「天ぷらの縁」ローレンス・ホー×橋井良彰 対談
37年前、5歳の時に初めて父に連れられて日本に来て、天政(てんまさ)を知りました。先代が揚げてくれた天ぷらを食べている、幼い私の写真が残っていますよ。橋井さんにもその頃に初めて会っていますが、以来、天政はもうmany many timesです(笑)。私も妻も大好きなんです。
それで2007年に初めてマカオにホテルをつくった時、世界で最も好きな天政にぜひ入ってほしかった。でも、最高の料理を出すためには環境は重要。来てもらえるか、心配でした。そこで、自分からこの思いを伝えたくて、誰も介さずにひとりで橋井さんのところに行って、お願いすることにしたんです。そうしたら、yes!の返事をもらえて。この時は本当に嬉しかった。
ただ、当時のマカオはまだ日本のデザインに慣れていなくて、お店づくりでは苦労がありました。
続きはこちら
「せっかちでディズニー好き」三角和雄×鎌田 洋 対談
7年ほど前に患者さんとして来られたんですが、たまたま私についてくれている看護師が、鎌田さんの本を読んでいたんです。それで、面白いからと本を貸してもらっていて。治療が終わって問題がなくなったら、「もっとこの病院をホスピタリティマインドに溢れた病院にしたい」と申し出を受けました。それで新人向けに接遇研修をしてもらうことにしたんです。
病院は患者さんを治すところでもあり接客サービス業でもある。ところが、医療サービスの教科書はないんです。看護学校でも医学部でも同じ。その能力がある人に教わるしかない。実際、教育が始まって病院は変わりました。クレームが減り、友人もサービスレベルの高さに感動したと言ってくれて。さすがだと思いました。
どんどん本を出されていてバイタリティ溢れる人ですが、けっこうせっかちで、似たもの同士のところがある。じっとしていられないんですね(笑)。
続きはこちら