挑戦し続けるビジネスウーマンを紹介する連載「In the Office」から、起業家として活躍する女性たちをまとめて振り返る。※GOETHE2020年6月号、2021年1月号、2月号掲載記事を再編
「不妊治療への負のイメージを払拭したい」女性社長の挑戦
24歳の頃、友人たちと女性向けのメディアを立ち上げ、編集長として活躍するなど多忙ながら順風満帆な生活をおくっていた彼女。けれど、イチから自分で新しい事業を立ち上げたいと思い、子どもを望む女性に向けてサプリメントの販売を行う会社を起業。2019年の夏頃から準備を始め、2020年の1月に起業したばかりだが、その滑り出しは上々だ。
「サプリメントを販売するために、クラウドファンディングを活用して資金を集めたのですが、初回の目標金額である200万円は1日で達成しました。本当に有難いことで、今も支援してくださる方は増えています。お子さんを望まれている女性の方はもちろんですが、独身の女性からは『自分の身体に興味を持つきっかけになった』、男性からは『妻にプレゼントしたい』などいろいろと反響もいただいています」
女性向けのメディアの編集長からサプリメント販売会社の社長というまったく異なる分野に挑戦しようと思ったきっかけはなんだったのだろうか。
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デジタルマーケティングで女性の心を摑む
女性向けの商品に特化したデジタルマーケティングを行い、化粧品メーカーや家電メーカーのSNS運営などを行う彼女。そもそもこの仕事を始めようと思ったきっかけは、学生時代に遡るという。
「中学から高校まで『ラブベリー』という雑誌でモデルをしていたんです。学校との両立は大変でしたが、撮影の現場がすごく楽しくて。大学時代は就職先を考えるために、ラブベリーの編集部でインターンもしていました。その時に広告業界に興味を持ち、採用試験を受けたんです。そして新卒でデジタルマーケティングを行うベンチャー企業に入社しました」
そこではスポーツなどの男性向け商材を主に担当していたが、もっと女性の役に立つようなことを取り扱いたいと思っていた。
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イチからアパレルブランドを立ち上げた起業家女子
ウェブを中心とした広告代理店で働いていた彼女が、起業を決意したのは社会人3年目のことだった。
「今、手がけているアパレルブランドの共同代表であり、デザイナーも務める友人と出会ったのは大学生時代。飲み会の席で一緒になって、飲み友達になったんです。大学を卒業してからは疎遠になっていたのですが、社会人3年目の時に久しぶりに会う機会があって。そこで彼女からアパレルブランドを立ち上げたいと思っている、と相談を受けました。インスタのフォロワー数の増やし方や広告の出稿などいろいろと聞かれ、相談に乗っているうちに『じゃあ、一緒にやる?』っていう話になって(笑)」
もともとファッションが好きで、担当していたクライアントもほとんどがアパレルブランドだったこともあり、これはまたとない巡り合わせだと思ったという。しかし、ブランドの立ち上げには相当な苦労があったそう。
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