PERSON

2020.05.31

「不妊治療への負のイメージを払拭したい」女性社長の挑戦

挑戦し続けるビジネスウーマンを紹介するシリーズ「In the Office」。今回は、女性向けのウェルネス事業の会社を立ち上げた起業家。In the Office97。

女性社長

「妊娠するための準備をもっとハッピーに!」

24歳の頃、友人たちと女性向けのメディアを立ち上げ、編集長として活躍するなど多忙ながら順風満帆な生活をおくっていた彼女。けれど、イチから自分で新しい事業を立ち上げたいと思い、子どもを望む女性に向けてサプリメントの販売を行う会社を起業。2019年の夏頃から準備を始め、今年の1月に起業したばかりだが、その滑り出しは上々だ。

「サプリメントを販売するために、クラウドファンディングを活用して資金を集めたのですが、初回の目標金額である200万円は1日で達成しました。本当に有難いことで、今も支援してくださる方は増えています。お子さんを望まれている女性の方はもちろんですが、独身の女性からは『自分の身体に興味を持つきっかけになった』、男性からは『妻にプレゼントしたい』などいろいろと反響もいただいています」

女性向けのメディアの編集長からサプリメント販売会社の社長というまったく異なる分野に挑戦しようと思ったきっかけはなんだったのだろうか。

「私には特に秀でた才能はありません。自分にしかない経験はなんだろう、とずっと考えていました。そうして思いついたのが不妊治療でした。実は数年前から不妊治療のために産婦人科に通っていて、私は早期閉経という20代では珍しいケースということが分かったんです。ただ、治療に通っていた時は不妊治療と向き合いたくなくて、病院に行っている時もパソコンで仕事したりして、あまり深く考えないようにしていました」

そんな思いを抱えているなか、ある時、妊娠に関わる事業に取り組もうと決意した。

「本当は、向き合いたくないことだったけれど、経験したことのある私だからこそ取り組むべきことだと思いました。不妊治療って孤独なんです。この言葉もマイナスのイメージがあるので変えたいと思っています。『不』ってつくと日本人の心理として『自分はダメな人なんだ』って感じてしまう人がいるかもしれない。なので"妊娠準備"とかもっとハッピーな言葉に変えられないかと。もし、そうなれば心理的なハードルが下がって、妊娠の準備をすることが当たり前になるんじゃないかと思っています」

女性社長

Q1.私、こう見えて〇〇なんです
――男前。年下には必ず食事をご馳走します。年上の方に払うことも……(笑)

Q2.理想の上司を有名人に例えると?
――長谷川博己さん

Q3.特技や自慢できることはありますか?
――パーソナルカラー診断士の資格を持っているので、それぞれの人に似合う色を見極められます

Q4.座右の銘を教えてください
――「継続は力なり」

Q5.あなたにとって仕事とは?
――何よりの美容。仕事を頑張るとキラキラと輝けます

TEXT=小林真利子(ゲーテWEB編集部)

PHOTOGRAPH=井出眞諭

HAIR&MAKE-UP=三輪昌子

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