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2022.03.25

【西野亮廣】オンラインイベントとオフラインイベントで悩む人たちへ。現代の「ハレ=非日常」と「ケ=日常」を理解できているか? ──連載「革命のファンファーレ2」Vol.35

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。(こちらは、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に投稿した記事を加筆修正したものです)

今日は『現代の「ハレ」と「ケ」、その度合いを整理する』というテーマでお話ししたいと思います。

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

第35回 今の時代、僕らの「日常」は「ネットの中」にある。生き残りたいなら、「非日常」をどこで創造するかだ!

西野亮廣

photo by @cazrowAoki

「祭」は集落の生存戦略

人類史を遡ると、地球上のあらゆる地域で「祭」がおこなわれています。
現代のようにインターネットで世界が繋がっている時代じゃないので、“しめし合わせたわけでもないのに”、各地で「祭」が起きています。
これは何も世界中にバランス良くパーティー野郎がいたわけではありません。

いろいろ調べてみると、「祭」というものが、“集落を残す為に必要な手段”だということが分かってきました。
理由は大きく2つ。

一つ目は『「ハレ(非日常)」を設けることで、「ケ(日常)」の苦しさを乗り切れる』というメンタル的な理由です。

「残業続きでシンドイけど、来週はキングコングの武道館ライブがあるから、そこまで頑張ろう!」といった。
僕でいうと年末の『天才万博』が、それに該当します。

「ケ」しかない人生は、メンタルがやられちゃうそうです。
メンタルがやられると、もれなく体調を崩してしまうので、集落の労働力が落ちてしまう。
なので、「祭」が必要なんですね。

もう1つの理由は『子宝に恵まれないと集落が終わってしまうので、祭を設けて、男女を出会わせる』です。

子供は次の時代の労働力なので、そもそもの「恋仲になる」「カップルを増やす」ということが、集落にとっては非常に重要なんですね。
一説には、祭に「仮面」や「お面」が付いてくるのは、「立場を隠したい人が祭に参加できるように」という理由があるそう。
#なるほど

いずれにせよ、集落(コミュニティー)を存続させる為には「祭」というものが必要になってきます。
さて。
本題はここから。

僕らの非日常はどこだ?

先日、とある企業さんとメタバース(仮想空間)の打ち合わせがありました。
細田守監督が『サマーウォーズ』や『竜とそばかすの姫』で描いた世界観はとっくに始まっていて、いよいよ無視できないぐらいに盛り上がってまいりました。

しかし、まぁ、そんなものは今に始まったわけではなく、考えてみりゃ、とっくの昔から、僕らは『街を歩く時間』よりも、『ネット内を回遊する時間』の方が増えています。
今、この瞬間もそうですね。

何をもって「日常」と呼ぶのか、その定義は少しフニャフニャしていますが、「投下した時間が最も長いもの」を日常と呼ぶのならば、僕らの日常はネットの中にあります。
生身の「けんすうサン」を見ても、「けんすうサン」とは判断できないけれど、けんすうサンのプロフィール画像(変なロケットみたいなヤツ)で「けんすうサンだ!」と判断できる人もいるのではないでしょうか。

僕自身、「アバターしか知らない」という人は結構います。
『竜とそばかすの姫』のような世界が来るのは少し先だとしても、ジワジワとそこ世界に向かっていることは間違いありません。

乱暴に整理すると…

昔はこんな感じ↓
オフライン→日常
オフラインイベント→非日常

そんで、今はこんな感じ↓
オンライン→日常
オフライン→半日常
オフラインイベント→非日常

何が言いたいかというと、「オフラインイベントが、昔よりも日常から遠くなっている(ハレ感が増し増しになっている)」ということです。

これは、先日の武道館イベントで確信したのですが、「生身の人間が(物理的にも好み的にも)同じ方向を向いている」ということ(ただそれだけ)の異常さは、昔に比べて格段に上がっていて、明らかにお客さんの興奮を感じました。

コロナもあり、今は特にオフラインイベント開催の難易度が上がっています。
実際に、オフラインイベントから撤退したチームもたくさんいます。

ただ、人類史を見ると「非日常の創造」こそが集落の生存戦略で、非日常の創造を放棄した集落は、かなりハードな運命を辿ります。
ネットの中に「日常」を移した(お引っ越しした)人々は今、安心安全に開催されるオフラインイベントを求めています。

安心安全に開催するには、それだけの費用がかかります。
ソーシャルディスタンスをとるとチケットの売上げは激減するので。
だけど、そこをなんとかしなくちゃいけない。
#キングコングの武道館ライブは上手くやれました

オンライン(仮想空間)の開発を進めながら、同時に、非日常(ハレの目)の開発をこれまで以上に丁寧にやる必要があると考えています。

別の言い方をすると、「オフラインイベントが設けられていないオンラインの街は弱い」です。

スマホのメモに残っていた「怪獣 DJ 森を作る!」というダイイングメッセージは、おそらく、そんなところなのだと思います。
現場からは以上でーす。

お知らせ!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」アーカイブ参加者9800名突破

コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が9800名を突破しました。
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仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
我らが世界のNISHINOが絶妙な生徒をしております。
西野の相槌の上手いこと上手いこと(笑)
このあたりも注目です。
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!
チケットは800円です。
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会「DAOって何?」※儲け話はありません

よろしくお願いします。

西野亮廣氏ポートレイト

Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員170万人、興行収入24億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。

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TEXT=西野亮廣

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