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2019.02.03

YOSHIKI「よいワインとは女性が飲んで美味しいと言うワイン」

ワインに魅せられた者たちには、 ある種の共通する熱量がある。 彼らにとって、ワインとはいかなる存在なのか? 自らの名を冠したワインをプロデュース するX JAPANのYOSHIKI。「美味しいワインをつくる自信はあった」と語るYOSHIKIは、類まれな審美眼で音楽同様、ワインの道も探求し続ける。

YOSHIKIピアノとわ

研ぎ澄まされた感性で果てなきワイン道を探求

新春恒例のテレビ番組『芸能人格付けチェック』で、昨年に続いてまたもやワインを的中させ、視聴者を驚かせたXJAPANのYOSHIKI。それだけの嗅覚、味覚を持つのはある意味当然。なにしろYOSHIKI、自らの名を冠したワインをプロデュースするほどなのだから。

現在、生活の拠点をロサンゼルスに置き、手がけるワインもカリフォルニア産とくれば、もともとワインの嗜好はカリフォルニアかと思いきや、「とっかか
りはフランスワインでした」と、意外な答えが返ってきた。

「ボルドーの5大シャトーやブルゴーニュのロマネ・コンティなどを、何かお祝い事があるたびに飲んでいました。ワインは音楽と同じだと思うんですよ。よい音楽を聴いていないと、その才能は身につかない。ワインもまず偉大な銘柄を味わわなければ、本当にわかるようにはならないんじゃないかな?」

先述の番組で当てたのは、シャトー・ムートン・ロッチルド。これは、かつて味わった記憶をたぐり寄せた結果だったのだ。

YOSHIKI

「ワインはいろんな人たちと飲んで覚えてき た。印象に残っているのはワイナ リーも経営するコッポラ監督」とYOSHIKI。

昔は寝る前に1本のワインを空けていたそうだが、今はだいたい2杯。その2杯も必ず違う銘柄にし、比較しながら味わうようにしているという。

「ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン同士でも違うんですよ。こっちはオークヴィルだけど、もう一方はクームスヴィルだからこういう香り、味わいなのかと……。それがわかってくると面白いですね」

何事も”感覚”が大事というYOSHIKI。音楽にしても、ワインにしても、すべてに通底しているのは、彼の研ぎ澄まされた審美眼。それは呉服店を営む両親の元で子供の頃から養われた資質なのかもしれない。

そのようなYOSHIKIだから、ワインづくりに対するこだわりも中途半端では済まされない。

「納得がいかないものなら出さないほうがいい。世の中に意味のあるものじゃないとダメなんです。XJAPANの楽曲も、そう考えてつくってきました。だから、ロブ(ロブ・モンダヴィ・ジュニア)との合作となるワインも、いっさい妥協はしたくはなかった。2作目の時はなかなか気に入るワインに仕上がらず、ブレンドに2年もかかったんです。ロブから『もういい加減決めてくれ』と泣きつかれて、ようやく完成したんですよ(笑)」

YOSH

左はパートナーのロブ・ モンダヴィ・ジュニア。ナパ・ヴァレーのワイナリ ーで樽からワインを取りだし、好みのワインに仕 上げるため夥しいロットのワインを試飲する。

YOSHIKIのワイン、「Y by Yoshiki」は、近代カリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダヴィの孫、ロブ・モンダヴィ・ジュニアと共同でつくられている。ブレンドに関してはYOSHIKIの意見が多く取り入れられ、実にYOSHIKI本人がナパに出向いて行われている。

そして昨年末リリースされた第4弾は待望のフラッグシップ。あのオーパス・ワンも生みだされるオークヴィルのカベルネ・ソーヴィニヨンだ。好みのスタイルは力強くとも、エレガントさを損なわないワインという。

「Y by Yoshiki カベルネ・ソーヴィニョン オークヴィル ナパ・ヴァレー 2016」は限定 360ケース。¥28,000(ワイン・イン・スタイル103・5413・8831) 「ベートーベンのピ アノ・ソナタ『月光』が似合う」とYOSHIKI。

「女性はいい意味で、先入観なしにワインのよし悪しを判断する。だから、女性が飲んで美味しいと言うワインがよいワイン」と微笑むYOSHIKI。つい先日、第6弾となる2017年ヴィンテージの最終試飲をナパで終えたばかりだ。

「オーパス・ワン、ハーラン・エステート、スクリーミング・イーグルといった最高のカベルネ・ソーヴィニヨンと並べてブラインドで試飲しましたが、どれが自分のワインか区別がつかなかったほど」とご満悦。もはや極める事などないようにも感じるが……。

「今後も追求し続けていきたいですね。クラシック音楽と同様、ワインも10年や20年では到達できない、終わりなき道が広がっているので」

YOSHIKIセレクトのワイン

yoshikiワイン

■ペトリュス1961(右)
ある年の誕生日に飲ませてもらい驚愕。正確な年号を覚えていないとのことで、1960年代最高とされる’61年の価格を算定。人生で最も印象深い1本。約¥2,540,000 ※写真は1985

■スクリーミング・イーグル セカンド・フライト2014(左)
“ツウ”に振る舞う1本として選んだのは、ナパ・ヴァレーのカルトカベルネ、「スクリーミング・イーグル」のセカンドワイン。2015年から「ザ・フライト」に改名。約¥150,000(参考上代)

※ワインの価格は編集部調べ。「Cellar Watch」( 1 ドル=約¥110[2018年12月30日時点])と「wine-searcher」、ワイン輸入元の価格を参考に算出しています。

YOSHIKI
人気グループ、X JAPANのリーダーとして、ピアノとドラムを演奏。作詞・作曲も手がける。1992年以降、拠点をロサンゼルスに。2009年から自身の名を冠したカリフォルニアワインをプロデュース。

TEXT=柳 忠之

PHOTOGRAPH=丸谷嘉長

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