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2022.06.23

“普請道楽”の頼もしき相棒! 大工集団「鯰組」とは?

木造にこだわり、世界へ日本の伝統と木造建築を広める大工集団「鯰組(なまずぐみ)」。木の温もりを大事にし、職人の手によってつくられた手づくりの家は、海外の資産家からも声がかかるほど。今回、そんな鯰組とゲーテがタッグを組み、施主も「鯰組」のいち大工として、究極の家づくりを楽しむ「普請道楽(ふしんどうらく)」が始まる。【GOETHE×鯰組「普請道楽」の詳細はこちら】

大工集団「鯰組」とは?

世界を股にかける大工集団と究極の家づくり

分業が進む建築業界で、職人の手づくりによる木造建築にこだわる大工集団が「鯰組」。設計から施工までトータルで請け負い、家主からの依頼を“職人が受けて、職人が完成させる”──そんな昔から続く感覚を大切にしている。

鯰組代表の岸本耕氏が大学の建築学科に入った時に選んだのは、建築家ではなく大工。

「最初は建築家を目指したのですが、しだいに家をデザインするだけの仕事に疑問を持つように。そんな時にジャン・プルーヴェを知ったんです」

「鯰組」

鯰組が手がけた京都市右京区鳴滝の数寄屋づくりの家。もともとは呉服商の邸宅だったが、新材と古材が絶妙に織り交ぜられ、和モダンな家として改修。伝統技法が随所に用いられている。

家具デザイナーであり職人でもあったプルーヴェは1950年代に活躍した建築家。その家具はヴィンテージとして希少価値が高く、愛好家の間でも人気。

「彼の手がける家は鉄骨づくりなのですが、その部材もパーツをひとつひとつデザインしてつくっていた。そこが面白かった」

「鯰組」

鳴滝の家の庭も従来の植栽を活かしつつ、石材の配置をはじめレイアウトが見直された。新たに用いられた杉の外壁材と、従来の建具など古材とのコントラストが美しいハーモニーを奏でる。

そこで”日本のプルーヴェ”はいないのかと探して出会ったのが、大工棟梁の田中文男氏だった。その風貌はラストサムライならぬ”ラスト棟梁”。

「田中さんは神社仏閣の建築や補修に携わる宮大工として有名でしたが、実は日本家屋の調査研究にも長けた方で、東京大学と古民家の調査を行ったり、地域の木材の利用方法を探るために実験住宅をつくったり。僕は田中さんの考え方に興味を抱き、弟子入りしました」

そこで家づくりの一から十までひとりでやる楽しさを知り、13年前に鯰組を設立。池袋にある築70年の建物1階をカフェに改修して、2階に事務所を構えた。そのカフェの内装が評判を呼び、やがて著名人の自宅や、文化財修復の仕事まで手がけるようになる。さらに最近は日本家屋を建てたい、茶室をつくりたいという海外の資産家からも声がかかるまでになった。

ドバイの組立茶室

「鯰組」の最新作はドバイの組立茶室。日本文化の海外発信も積極的に行う鯰組。2022年3月、移動式茶室を組み上げて特設茶会をドバイで開催。究極のおもてなし空間である日本の伝統文化、茶室に多くの参加者が親しんだ。

そんな世界的大工集団となった岸本耕氏率いる鯰組とゲーテは、今回『普請道楽 鯰組 by GOETHE』プロジェクトを始動。

「普請道楽」とは、家を建てたり、修理するのを”楽しむ”こと。柱にふさわしい木材を求めて施主自ら山へ入り、名工に注文をつけながら欄間(らんま)をしつらえたり。そうやって職人とできあがるまでの過程を粋に楽しむ。ただし令和の「普請道楽」は、かつての遊びをさらに深化。例えば依頼主自らがノミやカンナを振るってみるのも面白い。

伝統と手づくりの家を広める大工集団「鯰組」は、ともに道楽する相棒としては、唯一無二の存在なのだ。

 

「残すべき家」の代表作! 「鯰組」×京都・鳴滝の家

京都市右京区にある数寄屋造り「京都・鳴滝の家」。築150年の木造建築を鯰組が現代風に住みやすく改修した。

数寄屋風住宅

現代に大工技術を伝承する、数寄屋風住宅だ。

茶室

鯰組にとって茶室は、人と人を結び、客をもてなす珠玉の空間。温かみある空間には、茶道の師範でもある岸本代表自らが掛け軸を選んだ。

和モダンなリビング

勾配をそのまま見せる天井に替え、木材をたっぷりと使った和モダンなリビング。使いやすさと、シンプルで住み心地のよさを融合。

栗材の式台

玄関には、京都の職人によって名栗細工が施された栗材の式台が採用されている。

現代の耐震性能や断熱性能

ただ傷んだ部材を取り替えただけでなく、現代の耐震性能や断熱性能に準じて建てられた。

 

岸本 耕氏

鯰組 代表取締役 岸本 耕
1978年東京都生まれ。芝浦工業大学建築学科卒業後、大工棟梁・田中文男のもとで修業。2009年に大工集団「鯰組」を法人化。設計施工を一貫して行うかつての大工姿を再考し、現代にも通じる、大工組織の在り方を問う。

 

京都・鳴滝の家で茶事&大工体験&説明会を実施!

「鯰組」と一緒にどんな”道楽”をしたいのか、あるいはできるのか。それを推し量るためにも、これからパートナーとなる鯰組の技量を見定めることが施主側としては大切になるだろう。そこで今年7月16日(土)または8月19日(金)、鯰組が手がけた京都市右京区にある数寄屋造り「京都・鳴滝の家」を実際に見学できる茶事&大工体験会を開催する。申し込みは特設バナーからアクセスを。

2022年7月16日(土)または8月19日(金)

会場:鯰組が手がけた「京都・鳴滝の家」
応募期間:各開催日の3日前まで
参加費:無料(交通費は自己負担)

↓申し込みはこちらから
普請道楽

 

【GOETHE×鯰組「普請道楽」の詳細はこちら】

TEXT=籠島康弘

PHOTOGRAPH=デレック槇島(StudioMAKISHIMA)

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