ショルダーストロークのパットでミスを生まないイメージ法とは?

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム26回目。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。
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天秤のように動かす

パッティングにはいくつかのストローク方法があるが、その一つがショルダーストロークだ。手先でパターをコントロールするのではなく、腕と上体が一体となってクラブが振り子のように動くストロークを指す。正面から見たときに体の中心が軸となって両肩が上下して天秤のように動く。この体の動きによってパターヘッドの軌道はバックスイングで少しインサイド、フォローでは再度インサイドに動くイントゥイン軌道となる。

しかしショルダーストロークと言いながらも、肩を動かすイメージはミスを生む原因となる場合がある。肩を上下動させるイメージを持つことで過剰な上下動の動きとなり頭や下半身の位置までブレてしまう。そうすると天秤の中央にあたる軸の部分が固定されないため、パターの動きも安定しない。

よく両わきにクラブやグローブをはさんで、肩の動きのみでパターを動かそうとする練習をしている人がいるが、これは軸が動きやすくなってしまう可能性があるので注意してほしい。

肩ではなく胸を動かす

ショルダーストロークを正しく行うためには肩ではなく、ろっ骨などがある胸郭部分を使う意識を持つとよい。上半身の回旋運動は肋骨と連結した胸椎の下部を中心に行われるため、胸の中央あたりを支点として意識すると、天秤の形を作ることができる。多くの人はショルダーストロークと聞くと肩の上部を意識するが、肩の上部の筋肉を使うと首などのテンションも高まるためその周辺の筋肉まで固まってしまう。しかし、胸を中心に動くことで意図に反して軸以外の部分が固まってしまうということはない。

胸の動きだけを意識したストロークを鏡や動画で確認して見てみるとわかるが、結果ショルダーストロークの動きになっていることがわかる。胸の前面だけではなく、背面や側面など自分自身で胸郭の動きを意識しやすい方法を探してほしい、

言葉でなく動きを理解する

このようにレッスン用語には、勘違いを引き起こしてしまう言葉が多く存在している。新しい動きにトライしてみようと思ったら、まずはその正しい動きを実際に見ること。その上で、どの部分を意識するとその動きになるかというプロセスでチャレンジをしてみてほしい。

あいまいな言葉に引っ張られて動きを修正すると、正しい場所に戻すのにさらに時間を要してしまう。新しい技術を取り入れる時には、どのような動きを行う事が正しいのか理解したうえで取り組んでほしい。

次回に続く

Text=吉田洋一郎 Photograph=小林 司 Cooperation=取手桜が丘ゴルフクラブ


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吉田洋一郎
吉田洋一郎
欧米のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。世界4大メジャータイトル21勝に貢献した世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターを2度にわたって日本へ招聘し、世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。また、欧米の一流インストラクター約80名に直接学び、世界中のスイング理論を研究。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。シングルを目指すアマチュア、トップアマ、ツアープロまでアスリート志向のゴルファーを指導。2019年ゴルフダイジェスト・レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。
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