自宅でできるクラブを使った、ビジネスゾーン管理術【おうちでゴルフレッスン】

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム88回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

ビジネスゾーンのフェースの向きが球筋を決める

ゴルフの練習は、練習場でボールを打つだけではない。自宅にいても練習する方法はいくつもある。むしろ、間違ったフォームで何百球打つより、ボールを打たずに基本の動きをチェックしたほうが上達の近道になることもある。今回は家の中でできる、ゴルフクラブを使ったスイング練習法を紹介しよう。

ゴルフスイングのチェックポイントはいくつかあるが、クラブフェースの向きは重要なポイントだ。特にインパクトの瞬間、フェースがどこを向いているかによって球の打ち出し方向はもちろん、球筋まで変わってしまう。とはいえ、インパクトの瞬間のフェースの向きは肉眼ではとらえられない。フェース面の向きを測定できる機器を使用できる環境でなければ、クラブがトップの位置でフェースの向きを確認したり、球筋からフェースの向きを推測したりするだけの人が多いのではないだろうか。

プロの間ではスイングの弧の下半分、腰から腰までの高さをビジネスゾーンと呼ぶ。腰から下の軌道とフェースの向きをコントロールすることが、プロとして稼げるようになるために欠かせないため、このような呼び名となった。アマチュアも球筋を安定させるために、ビジネスゾーンのフェースの向きやクラブ軌道などを適切にする、「ビジネスゾーン管理」は欠かせない。

フェース面の向きに意識を向ける

ビジネスゾーンを管理するために、自宅の鏡や自身の姿が映る窓などの前で、クラブフェースの向きを確認してみてほしい。

まずは、シャフトが地面と平行になったときのフェースの角度を確認しよう。バックスイングのフェースの向きは45度から60度で、前傾姿勢の角度と同程度になっていればいい。傾いた上半身とフェースの角度が平行になるイメージだ。そして、フォロースルーでシャフトが地面と平行になったときには、リーディングエッジが地面に対し、ほぼ垂直になっているのが適正な角度になる。

スイング中のフェースの角度を確認したら、今度はクラブポジションを確認してみよう。鏡を飛球線後方にセットし、バックスイングでシャフトが地面と平行のポジションになった時に手元とヘッドが重なるように、鏡で確認しながらクラブを上げてみよう。ヘッドが手元よりも右や左に来ているようなら、アウトサイドかインサイドにテークバックしていることになる。フォロースルーでも目標方向に鏡を置いてフォロースルーのヘッドの位置を確認したい。シャフトが地面と平行の時に、手元とヘッドが重なるようにフォローをとる。スライサーは内側に引き込む傾向があるので、かなり外側にヘッドがあるように感じることだろう。

そして、最後に目をつぶってヘッドの重さを感じながら、腰から腰までの高さでゆっくりスイングしてみよう。ビジネスゾーンでフェースがどのように開閉しているのか感じ、スイングの一連の動作の中でクラブに対する意識を高めてほしい。

ビジネスゾーンを意識することで、インパクトを点ではなくゾーンでイメージすることができるようになる。そうすると、ボールを打つ意識も弱くなり、インパクトでボールを強く叩こうと力むこともなくなるはずだ。外出自粛期間中にビジネスゾーンの管理ができるようになれば、次回のプレーでクラブを操りながら球を打つ感覚が得られるだろう。

Text=吉田洋一郎 Photograph= 松川 忍  Cooperation=取手桜が丘ゴルフクラブ

吉田洋一郎
吉田洋一郎
欧米のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。世界4大メジャータイトル21勝に貢献した世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターを2度にわたって日本へ招聘し、世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。また、欧米の一流インストラクター約80名に直接学び、世界中のスイング理論を研究。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。シングルを目指すアマチュア、トップアマ、ツアープロまでアスリート志向のゴルファーを指導。2019年ゴルフダイジェスト・レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。
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