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2024.07.29

nan was burnt=おばぁちゃんが焦げた!? 喧嘩から学んだ意外な英語

英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第259回。

英語力ゼロレッスン 第259回
Illustration=Norio

客の“nan was burnt”に、店主がおばぁちゃんの回復を祈った理由

イギリス人が投稿しているXのネタアカウントをぼーっと見ていたら、あるレストランの口コミに書かれていたコメントで大盛り上がりしていました。

そのコメントはこんなものでした。

Awful, worst chip shop in Walsall.
Paid £7.60 for a kebab, hardly any meat, nan was burnt, rubbish, never going there again.
(最悪。ウォールソールで1番まずいフィッシュ&チップス屋だ。
ケバブ1つで£7.60、肉はほとんど入ってないし、ナンは焦げている。マジゴミ。2度と行かない)

これに対してこの店の店主がこうコメントしていました

I’m sorry to hear about your nan, I hope she gets well soon❤️
(あなたのナンについて、残念に思います。早く彼女が回復するといいですね❤️)

店のことを無茶苦茶に批判されたあとで、「早く彼女が回復するといいですね」とはいったいどういうことなのでしょうか。

この2人の様子を見て、たくさんの人が「ウケるww」というようなコメントをつけていました。よく意味がわからないので、とりあえずnanを辞書で引いてみたらこういうことでした

nan=おばぁちゃん

単に高齢の女性という意味ではなく、血縁のある「祖母」のみを指すそうです。

子供が使う言葉だということで、日本語訳すれば「おばぁちゃん」が正しいかと思います。

最初の投稿者の“nan was burnt”のところを、店主は「おばぁちゃんが焦げた」と受け取って“I hope she gets well soon.”とコメントしたのでしょう。

ちなみにナンのスペルは2通りあって、naanかnanだそうです。

別にnanが間違いというわけではないで、店主は悪意を持って「おばぁちゃんが焦げた」の方でコメントしてきたのだと思います。

コメント欄にあった“chippy”とは

ネット上の喧嘩、どこの国もくだらんな。

そう思いつつ、コメント欄をどんどん見ていたら、また学びがありました。

Why is bro buying a kebab at a chippy anyway?
(にしても、なんでこいつはchippyでケバブ買ってんだ)

このchippyとは、どうやら「フィッシュ&チップス屋」のスラングだそうです。“Let’s go to chippy(チッピー行こうぜ)“なんて言ったらちょっとイギリス人っぽく聞こえるでしょうか。今度イギリスに行く機会があればぜひ使ってみたいです。

このようにして各国のネタアカウントを見ては、生きた英語を学んでいるつもりになっています。しかしもし日本語を学習している外国人が同じように日本のネタアカウントばかり見ていたら、それはそれであまりおすすめできない気もするので、息抜き程度にこれからも見ていこうと思います。

TEXT=MOMOKO YASUI

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