35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第226回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは
三苫のゴールは犬の睾丸って!?
Mitoma’s goal was the dog’s bollocks!
イングランドプレミアリーグについて、現地の情報が欲しくてツイッターで検索していたら、こんな投稿を目にしました。
「三苫のゴールは犬のbollocksだった!」とは一体どういうことなのでしょうか。そもそもbollocksがわからないので調べてみたら……「睾丸」という意味でした。「三苫のゴールは犬の睾丸」……なんでそんなこと言われないといけないのでしょうか……もしかしてバカにされている!?と悲しい気持ちになりました。
日本語ペラペラのイギリス人に聞いてみたら、大笑いされました。
the dog’s bollocks=とても素晴らしい
という意味だそうです。むちゃくちゃ下品なスラングだそうで、めったには使われませんがたまにパブで酔っ払ったサッカーファンがそう叫んだりするそうです。
一応ケンブリッジの英英辞典を引いてみると、このように意味が説明されていました。
a rude phrase for something or someone that you think is extremely good.(何かや、誰かをとても素晴らしいと思った時に使う、下品な表現)
「クソ最高」「クッソやべぇ」みたいなものでしょうか。でも多分、もっと下品な言い方な気がします。
「絶対使っちゃだめだよ、周りの人が驚いちゃうからね。あと、イギリスのスラングだから、他の英語圏では通じないかも。文字通りの意味でとらえられたら大変だから、とにかく覚えても使わないでね」と、そのイギリス人に念を押されました。
AIも反応するほどの下品な言葉!?
ちなみに、bollocksと、PCに打ち込むと、私のGrammarly(英語のスペルミスや文法ミスを教えてくれるAIアプリ)がこう警告してきます。
This language may be offensive to your reader.(この言葉は、読者を不快にさせるかもしれません)
英語力0なので、英語で下品な言葉をタイプしたことなどなく、こんな機能があることも知りませんでした。とにかく、AIアプリも驚くぐらい下品な言葉ということでしょう。気をつけます。
けれど、なんにせよ「三苫のゴール、クッソやべぇ」という褒め言葉で、良かったなぁと思いました。いつかプレミアリーグ観戦に行って、スタジアムで誰かがそう叫んでいるかもしれませんので、その日のために覚えておきたいです。絶対使いませんけど。
連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。