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2023.10.30

トイレのウォシュレットに書かれていた“Rear washing”のリアってどこなの!?

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第220回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは

Illustration=Norio

トイレにいても英語は学べる!

先日、出張先の沖縄ではしゃいで、沖縄料理をたくさん食べました。食べすぎたのか夜にお腹が痛くなり、ビジネスホテルのトイレにこもっていたら、気になったことがあります。

Rear washing

Front washing

ウォシュレットのボタンにそう英語が書かれていました。外国人観光客や基地関係者も多く来るでしょうから、英語での説明が必要なのでしょう。

Rearってなんだろう?

そう思ってボタンを押してみたら通常のウォシュレットが発動しました。

お尻のことをRearっていうのだろうか……。そういう予想はつきました。けれど、HipとかBottomと英語の授業では習った気がします。痛むお腹をさすりながら、トイレの中でケンブリッジの英英辞典を調べてみました。

Rear= at the back of something

ざっくり、なにかの「後方」をRearと呼ぶようで、例文にはこういうものがありました。

The horse had injured one of its rear legs.(その馬は後ろ足を怪我していた)

There's a sticker on the rear door/window.(後ろのドアまたは窓にステッカーが貼ってある)

2番目の例文は、多分クルマの後ろの窓のことでしょう。私はクルマを運転しないので知らなかったのですが、日本語でもこの窓のことを「リア・ウィンドウ」と呼ぶので、やっぱり「リア」は、「後ろ」という意味で間違いなさそうです。

HipButtockRear”お尻を示す英語たち

また一応、英英辞典にも、別の使い方として“a person's bottom(人のお尻)”という解説もあったので、ちゃんと「お尻」の意味もあるみたいです。

ちなみに私が「お尻」と認識しているHipは辞書ではこうなっていました。

the area below the waist and above the legs at either side of the body, or the joint that connects the leg to the upper part of the body.(ウエストの下、足の上の領域。または、上半身と足をくっつけるジョイント)

調べると、ほかにも“Buttock”という言い方があるようです。その意味はこのように説明されていました。

either of the two soft parts of the body below the back that support the body when sitting.(背中の下、座る時に体を支える、体の柔らかい2つの部分)

どちらもしっかり「お尻」のことですが、特にButtockは説明の仕方に工夫があるなと思いました。Buttockは、硬い言い方のようなので日本語で言う「臀部」みたいなものでしょうか。

“Hip” “Buttock” “Rear”には特に下品な意味はないそうですが、よく映画などで聞く“ass”という言葉は、翻訳するなら「ケツの穴」くらいの意味で、悪口だったり、下品な言葉になるそうです。

“Rear(後ろ)”が、ウオシュレットならば、その横にあるボタン「Front washing」とは……。ボタンを押してみたら、やっぱりビデでした。そもそも「ビデ」はフランス語らしいので、ウォシュレットが開発された当初は、日本人もその表記に戸惑ったのかもしれません。

ウォシュレットの操作が英語だと「前」と「後ろ」で説明されていることになんだか驚きました。

海外では高級ホテル以外はあまりウォシュレットがないので、むしろ日本でしか出合うことのなかった説明表記な気がします。外国人観光客が多くなった今、日本にいても、そしてトイレの中にいても、英語は学べるのだなぁと、感心してしまいました。

連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

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連載
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

TEXT=MOMOKO YASUI

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