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2022.01.22

JRA競走馬ゲーテ号、社台ファームでの訓練、食事、基礎テスト──連載「走れ!ゲーテ号」

競走馬の「馬名」は、誰が、どのようにして決めているのか? 2020年秋、編集部は、馬主・松島正昭氏と武豊騎手による凱旋門賞壮行会の席に偶然同席。その際に、文豪ゲーテの人生訓と、その名を冠した雑誌のコンセプトに共感した松島オーナーの意向で、期待のディープインパクト産駒(牡馬)の馬名がゲーテ号に決定した。そのデビューまでの道のりを追った連載を一挙に振り返る。

第四回 社台ファームで暮らすゲーテ号は優等生なお坊ちゃん!?

ゲーテ号2-1

前号まで、ゲーテ号の馬名申請の流れ、北海道千歳市の育成牧場・社台ファームでのトレーニングの様子など、情景を切り取ってリポートしてきたが、今回は、ゲーテ号の日々のスケジュール、食べ物、そして性格を明らかにしたい。取材に対応してくれたのは、ゲーテ号の育成担当、長浜卓也氏である。

筆者:「一日の流れって、どういう感じなんですか?」
長浜氏:「どの馬もそうですが、早朝4時とか5時に起きて、朝食のカイバを食べて、その後に調教が入ります。で、また昼食のカイバを食べて、午後は、馬の状態を見ながら日によってはトレッドミル(馬のルームランナー)に乗ったり、のんびり過ごしたりですかね。夜もご飯を食べますし、人間と一緒ですよ(笑)」
筆者:「馬も朝昼晩って、3食食べるんですね!」
長浜氏:「そうですよ(笑)」

これまで数々の競馬関係者と会ってきたが、そんなことも知らなかった。何を食べているのか?も興味津々だ。

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第五回 最上級の環境で育つ”良血馬”ゲーテ号の値段とはいかに?

社台ファームで育成を担当する長浜氏いわく、ゲーテ号は人間で言うところの「お坊ちゃん」な雰囲気らしく、お父さん、お母さんの血筋通り、優等生と評される。

筆者:「ホントにすみません。僕、全然違いとか品が分からないんですけど(笑)」
長浜氏:「人間と同じですよ(笑)。難しく考えちゃダメです」

妄想ではあるが、例えば音楽一家で、目のつく場所に様々な楽器が置いてあれば、自然に音楽に興味を持つといった具合いだろうか。

長浜氏:「そうです! あと、どこで育ったかは大人になった時に、人間社会でも違いますよね?」

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第六回 基礎テストはすべて1発パス! ゲーテ号が父から継いだ偉大なる血とは

ゲーテ号2-3

社台ファームで育成担当を務める長浜卓也氏は、今夏デビューを迎えるゲーテ号の潜在能力についてこう評する。

長浜氏:「ゲーテ君は賢いですね。非常に優秀だと思います」

競走馬とはいえ、「いつがレースなのか?」「もしかすると、自分が競走馬?」「そもそも何のために走っているの?」なる感覚が、最初からは備わっていない。生まれて数ヵ月で、母馬から離れ、馴致(じゅんち) (馬具の装着や人が乗ることに慣れる)期間があり、その後、現在のゲーテ号のように育成トレーニングに進んでいく。

2歳になると、ようやく調教師の元に預けられ、生まれ故郷からトレーニングセンターへ移動する。そして本格的にレースに出るためのトレーニングをこなし、いざデビューを迎える。こうした過程において、人が求める状況を理解できる力こそが、能力を開花させるカギとなる。

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TEXT=小林克己

PHOTOGRAPH=池田直俊

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