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2021.10.21

「そんなのぼったくりだ!」を英語でなんという?

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。英語力ゼロレッスン「人のEnglishを笑うな」第116回!

daylight robbery=ぼったくり

日本のお菓子が大好きだったイギリス人の方とメッセージをやりとりしていたら、ある日こんなことを言われました。

The chocolate which can get just £2 is now £13!? That’s a daylight robbery!

イギリスに住んでいた時、抹茶味のお菓子は他国の人が喜ぶので、お土産に、キットカットの抹茶味を日本食材店で買って持っていくことがありました。キットカットは世界中で売られていますが、この抹茶味は当時日本限定だったため(今は、欧州でも売り始めたそうです)、珍しがられて喜ばれました。

みんなが喜んでくれるので、金額のことを忘れていましたが、実は12個入りでひと袋、13ポンド近くしました。約1,950円です。しかし今、日本にいる私は、同じものが300円ほどで買えます。その話をしていた際に言われた言葉です。

The chocolate which can get just £2 is now £13!? That’s a daylight robbery!
(たった2ポンドのチョコレートが、いま13ポンドなの?それはdaylight robberyだ!)

300円は約2ポンドですから、たった2ポンドのものが、イギリスではそんなに高いのか、と驚いているようでした。しかし“daylight robbery”の意味がわかりません。
“robbery”は「強盗」ですし“daylight”は「昼間の明かり」ですから、明るいうちの強盗ということでしょうか。

「別に強盗の話はしてない」と言うと笑われました。

daylight robbery=ぼったくり

という意味でした。「法外な値段を請求する」ということで、ケンブリッジの英英辞典にもこういう例文が紹介されています。

£6 for an orange juice? That’s just daylight robbery!
(オレンジジュース1杯で6ポンド? それはただのぼったくりだ!)

正直、物価が高いロンドンではオレンジジュース1杯6ポンドはざらにあった気がしますが、まぁ1杯900円のオレンジジュースと考えると確かに高いし、ぼったくりかもしれません。

語源は諸説ありますが18世紀から19世紀に、イングランドとスコットランドで「家の窓の数だけ増税する」という「窓税」が導入された際、反対する議員が議会で「daylight robbery!」と叫んだことから、生まれたともいわれています。
窓から入る“daylight(昼の光)”に課税するなんて、「このdaylight強盗め!」というヤジだったのでしょう。そこから理不尽に課金されている状態を指すようになったのかもしれません。

そういえば、イギリスの街を歩いていると、古そうな建物はたまに窓が塞がれていたりしました。この税金を避けるために、窓を潰してしまった家も結構あったのだそうです。窓のスペースはあるのに、窓そのものがないので、なんでだろうと思っていたので、長年の疑問がこの言葉のおかげでとけました。

ただ、これはイギリス英語の文化圏でしか使われていない言葉のようです。アメリカ英語ではこれを“Highway robbery”というそうです。
昔、旅人はハイウェイでよく追い剥ぎにあっていたので、法外な金額を理不尽に払わされることをこういうようになったとか。

そういえば、はじめて日本食材店に行った際に「赤いきつね」のカップ麺がひとつ4ポンド(約600円)で売られているのを見て「違う世界にきてしまった」と強く思ったことを思い出しました。

「おごるよ」を英語でスマートに言う方法

レストランのお会計が、ぼったくりでなかった場合は、たまには「おごるよ」と言ってみたいものです。
その際つい“I’ll pay for it”(これ払うね)と言ってしまいがちですが、もっとさりげなく、スマートに言いたい、そんな時に使えるのがこちらです。

It’s on me.
「ここは、私が」ということでしょうか。

「えっと、ふたりで40ポンドだったから、はい、20ポンド」と渡されたら、こう返しましょう。

No, keep your money, it’s on me.
(いえ、お金はとっておいてください。ここは私が)

このフレーズを知らず、“I’ll pay for it”さえも出てこなかった私は、相手の財布を押さえ込み、財布を開けられないようにするという手段でしかおごらせてもらえませんでした。相手の財布をふんだくるので、一瞬“robbery(強盗)”かと思われて、せっかくおごってもあまりいい印象を与えられなかったのが残念でした。

Illustration=Norio

TEXT=MOMOKO YASUI

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