在宅勤務や外出自粛でおうち時間が続き、自炊に疲れている人も多いのでは? 編集部イチの流行に敏感な編集者が、今旬の料理がしたくなる3作品をご紹介します。
最強の味方。この冬もこのレシピ本が相棒です
"彼ごはん"でおなじみの料理家・SHIORIさんが、「疲れたぁ。でも、できたての美味しいものをすぐに食べたい!」というわがままを叶えてくれるレシピ本です。鍋ひとつで料理が完成して、無限のバリエーションが魅力のレシピが73種類。切って煮るだけ、片付けも鍋ひとつだから楽ちん。しかも、箸休めのおかずレシピつきです。とにかく、嬉しいこと尽くしの1冊。具材を変えれば気分も変わるのが鍋のいいところ。ちなみに個人的には「豆乳みそバターコーン鍋」が最強すぎてヘビロテしています。
伝説の家政婦・志麻さんによるレシピ日記
訪れた家で本格フレンチなどの作り置きを3時間で15品以上作ることから"予約が取れない伝説の家政婦"としてメディアで注目を集める志麻さん。そんな志麻さんの"おうちごはん"のレシピが日記とともに紹介されています。志麻さん自らが撮り下ろした写真とともに、日々のささやかな出来事を飾らない言葉で綴られていて、読んでいてとても心地よい一冊。普段はレシピに載せていない料理のコツが紹介されているのも嬉しいポイント。志麻さんちのあったかい家族団欒な風景が目に浮かびます。フランスの調理師学校を出て、老舗のフレンチレストランなど一流の料理人としての経験を持つ志麻さんのレシピ本には、手軽に作れる家庭のフランス料理が紹介されていて、そこもおすすめしたい理由のひとつ。週末はフランス料理にチャレンジしてみようかな。
アラフィフ料理好きおじさんたちの奮闘記
妻と別居中の雑誌編集長・一博と、息子がいる妻と再婚した惣菜屋の康文。その2人と料理を通じて友人となった中学校教師の陽平は子供が巣立ち、妻との初めての二人暮らしに困惑中。そんな陽平がある日、離婚届を見つけてしまうところから物語がスタートします。アラフィフ料理好きおじさん3人を待っていた運命とは? 一家団欒で食卓を囲むことや誰かを想ってごはんを作ることの大切さをとおして、夫婦、親子、友人…人と人とのつながりがコメディータッチで描かれています。美味しそうな食の描写と個性的な登場人物が印象的。読了後は、とびきり手の込んだ料理で誰かを喜ばせたくなる1冊です。