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2021.01.20

アフターコロナのお金論16「変化に強くなる」 ABCash児玉隆洋

新型コロナウイルスにより、多くの人がお金について真剣に考えたはずだ。先行きが見えないなかで、今後どうお金と付き合い、増やしていけばいいのか。この連載では、お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営する児玉隆洋氏が、コロナ後のお金と資産運用についてレクチャー。お金とは何か、投資とは何かを考える。

お金

変化の時こそ、資産形成も基本が大事

2020年、新型コロナウイルス感染拡大により日本経済も大きな打撃を受けました。その一方で、日経平均株価が記録的な高値となっていることはご存知でしょうか。

日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証1部に上場する企業の中から、バランスを考慮して選んだ日本を代表する225社の平均株価のことです。日経225と呼ばれることもあります。この日経平均株価が上がってれば、他の多くの企業の株価も値上りしているという見方ができますので、日本の株式市場全体の大まかな動きを把握することができます。

それではお金のトレーニング。2020年末、日経平均株価は27,000円を超えて上昇しましたが、この株価は何年ぶりの高値でしょうか?

答えは、約30年ぶりとなる高値です。

約30年前の日本は空前の好景気で、いわゆるバブル経済の絶頂期だったのですが、2020年末にその当時の日経平均株価を超えたのです。ただ、この要因としてはコロナ対策としての世界的な金融緩和が実態以上に株価をおし上げている部分もあり、市場には警戒感も高まっています。

株価を捉えるときには株価の数値だけみるのではなく、その背景をしっかりと考えること先を見通すファイナンスの力が身についてきます。

ではもう一つ、お金のトレーニングです。企業価値を評価する指標となる時価総額。現在の世界1位はAppleです。3位はMicrosoft、4位はAmazonと続きます。では約30年前の1989年、世界1位の時価総額はどの企業でしょうか?

答えは、NTT。日本企業です。ちなみにこのときの、2位は日本興業銀行、3位は住友銀行、4位は富士銀行と続きます。このときの世界トップ10社のうち、7社が日本企業です。

そこからバブル崩壊やインターネットという新しい産業の誕生などにより、世界の経済情勢も大きく変わりました。さらに今回の新型コロナウイルスの影響で、今までの当たり前の概念が大きくアップデートされ、新しい当たり前がたくさんうまれており、世界の情勢がさらに急激に変化しています。

そういう時代の流れをみたときに資産形成の観点で大事になってくるのが、以前も紹介した「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の基本です。卵を一つのカゴに盛るとそのカゴを落とした時、すべてが割れてしまう可能性がありますが、複数のカゴに盛っておくともし一つのカゴを落としてしまったとしても他のカゴの卵は無事ということになります。つまり、リスクを分散するべきであるという投資の基本の考え方で、分散投資のことです。

分散投資の方法としては、異なる資産や銘柄を組み合わせて運用する方法があります。例えば、株式とは異なる値動きをすることが多い債券を組み合わせたり、国内だけでなく外国株式や外国債券を組み合わせたりする方法です。また、運用する時間でリスク分散させる方法もあります。ドルコスト平均法といいますが、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、時間を分散して定期的に買い続ける手法で、長期的な資産形成の基本手法として有名です。少額でも毎月定額の投資をすることで、リスクを分散しながらコツコツと資産を増やしていくことができるのです。

もう一つお金のトレーニング。GDP(Gross Domestic Products:国内総生産)ランキング、現在の世界1位はアメリカ、2位は中国、3位は日本、4位はドイツですが、5位はどこでしょうか?

世界5位はインドです。1989年にはインドは10位圏外でしたので、凄まじい経済発展を遂げていることになります。

企業の観点からみても、国の観点からみても、世界はどんどん変化し続けています。飛行機などの高速移動手段の確立、情報革命であるインターネットの普及なども後押しとなり、人類史上で最も速いスピードで変化しているのが我々の生きる現代です。

そういう変化の速い時代であっても、資産形成の基本や原理原則は変わりません。目先の変化に惑わされない正しいファイナンシャルリテラシーを身につけることが、変化の激しい時代を生き抜く自分の武器となるのです。

Takahiro Kodama
1983年宮崎県生まれ。大学卒業後、サイバーエージェントに入社。Amebaブログ事業部長、AbemaTV広告開発局長を歴任。2018年、海外に比べて遅れている日本の金融教育の必要性を強く感じ、株式会社ABCashTechnologiesを設立。代表取締役社長に就任。2019年、すごいベンチャー100受賞、スタートアップピッチファイナル金賞。趣味はサーフィン。

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