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2020.04.09

【おうちで英語レッスン】「諦めないで!」「がんばれ!」を英語で上手に伝える方法

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、覚えたフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第46回!

英語46

日常生活でもかなり使える言葉

ロックダウンから2週間、その間に時計を夏時間に変える「サマータイム」が始まり、陽がとても長くなりました。お天気もよく通常なら、上半身裸で公園に寝転ぶ人が続出する時期ですが、もちろん今はそんなことをしている人はいません。運動のために公園に行くことは許されていますが、園内を警察のクルマが走り、集団で集まっていないか、「運動」以外のレジャーをしている人がいないか常に目を光らせています。

そんな状態は誰にとってもストレスで、そろそろ爆発しそうな雰囲気を感じてか政府は4月3日の金曜日に、このようなメッセージを発信しました。

「週末はいいお天気になるけど、でも絶対に出かけないで!」

このメッセージの中には、こんなフレーズがありました。

Please stick with the guidance now.(今、どうかガイタンスを遵守してください)

stick”という動詞は「くっつく」という意味があるので、「ガイダンスにくっつく」ってどういうこと?と思いましたが、つまりこういう意味でした。

stick with=ひとつのことを続ける

「くっついて、続けていく」というイメージでしょうか。この政府のメッセージの場合は、「ガイダンスに従う」という意味合いになります。もちろんこの「ガイダンス」というのは、外出制限のことです。

実はこの“stick with”は日常生活でもかなり使える言葉です。“stick with it”というイディオムにすると「困難でも続けていく」という意味合いになり、人を鼓舞したい時にこんな風に使えるのです。

「もう、資格の勉強やめようと思っているんだ。どうせ受からないし」なんて言っている人がいたら。

Don’t give up! Stick with it!(あきらめないで! 続けなよ!)

ピアニストになりたいと言っている若者には。

Practice everyday! Stick with it!(毎日練習しろよ! 粘り強くがんばれよ!)

「諦めないで!」と頭の中では、常に真矢みきさんの声で再生されています。制限だらけの生活に心が折れそうになることもありますが、今はまさに「諦めないで自粛を続けていく」時期なのだと思って、イギリス在住民は粛々とガイダンスに従い続けています。

「私、太っちゃってさ?」に対する正しい返答を英語で考えてみた

ロックダウン中の楽しみといえばもう、正直食べることだけです。1日中部屋にいるのに3食しっかり食べるうえ、つい手持ち無沙汰で、おやつにまで手を出しています。もしこの騒動から生き残れたとして、いつか街が通常の状態に戻った時、すっかり太ってしまって誰かわかってもらえない、なんてこともあるかもしれません。でもきっと、世界中同じ状況でしょうから、おそらくロックダウン明けは多くの人がこう言うでしょう。

「私、太ってない?」

これに対するリアクションは、国籍・性別・時代問わず誰もが迷うところかと思います。相手を傷つけず、それでいてなるべく嘘もつきたくない。実は今から、そのリアクションを考え始めています。

まず、無難に逃げるにはコレ。

I don’t think so”(そうは思わないけど)

「太っちゃったの」と言われて「そうだね」とは、余程のことでない限り言いづらいので、とりあえずは「え~そうなの?」「そうは思わないけど」で乗り切るのが無難かもしれません。

共感してみるならコレ。

me as well”(私もです)

相手が同性なら「私もたくさん食べちゃって」などと言って共感を示しつつ自分の話にスライドし、相手が太ったかそうでないかのジャッジを下すことを避けます。

多分コレが最強。

You look great just as you are(そのままであなたは素敵だよ)

「太ったか太ってないかなんて関係なく、あなたであれば素敵」なんて、言われて悪い気はしないでしょう。体型にコンプレックスがある時こそ「自分を認めてもらう」と、ダイエットに効果がある、なんて説を研究している大学もあるそうですから、女性に「太っちゃって」と言われたら男性はこう言ったらいいんじゃないかなと、部屋の中に閉じこめられた状態で妄想しています。

MOMOKO YASUI
ロンドン在住編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英。英語のプレスリリースを読むのに膨大な時間がかかって現在、仕事が非効率。

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連載
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

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