俳優、モデル、そして母として、多彩な役割をしなやかに行き来する山本美月。その自然な笑顔の背景には、幼い頃から続く歯との向き合い方と、自分らしく働き続けるためのセルフマネジメントがあった。【特集 歯こそ最強のビジネス戦略】

健やかな歯と笑顔で第一印象を圧倒する
人の印象は、一瞬で決まると言われる。そのなかでも、笑顔は最も雄弁なコミュニケーションツールだ。そして、その笑顔を支えているのが歯である。けれど、歯の価値は見た目の美しさだけではない。好きなものを食べられること。仕事に集中できること。健康でいること。人前で自然に笑えること。そのすべてが、一本一本の歯の上に成り立っている。
俳優、モデル、そして一児の母として多忙な日々を送る山本美月もまた、歯を「人生を豊かにする土台」のひとつとして捉えている人だった。
「親が歯医者が苦手だったようで、『娘には絶対に虫歯で苦労させたくない』という思いがあったみたいです。小さい頃から定期検診にちゃんと連れていってもらっていました。子供の頃はそれが当たり前で、幸いなことに大人になってからも虫歯に悩まされた記憶はありません」
さらに中学・高校時代には歯列矯正も経験した。
「当時は本当に嫌でした。痛いし、ご飯も食べられないし(笑)。子供の頃は八重歯があって、それも私としては気に入っていたんです。ですが今になって思うと、親には感謝しかないですね」
現在も3、4ヵ月に一度は歯科医院へ通い、クリーニングを受ける。毎日のケアも決して派手ではない。朝晩の歯磨きに、夜は歯間ブラシが加わる。
「私は本当に面倒くさがりなんです。だから、やらなくてもいいことはやらない。でも、最低限やるべきことはちゃんとやるようにしています」
その言葉には、肩肘を張らないリアリティがあった。ケアは続かなければ意味がない。だからこそ、自分が無理なく続けられるラインを知り、それを習慣にする。彼女のセルフケアは驚くほど堅実だった。
「マウスウォッシュも一時期は取り入れてみたのですが、定着はしませんでした。ただ歯間ブラシは、歯医者さんに勧められてから続いています。歯ブラシでは取り切れない、奥歯の奥の汚れまでしっかり除去できるので愛用中です」
特別ではない小さな積み重ねが、結果として健康な歯を守り、清潔感のある自然な笑顔につながっている。

1991年7月18日福岡県生まれ。2009年にファッション雑誌『CanCam』の専属モデルとしてデビュー。2011年から俳優として活動を始め、翌年『桐島、部活やめるってよ』で映画に初出演。主な出演作に、ドラマ『おとなになっても』『ゲレンデ飯』『ランチ合コン探偵〜恋とグルメと謎解きと〜』『パーフェクトワールド』、映画『忌怪島/きかいじま』『ザ・ファブル』シリーズ、『糸』などがある。
一方で、俳優という仕事は、心の状態が身体に現れやすい職業でもある。彼女の場合、そのサインは歯だった。
「実は以前、朝起きたら何も噛めないくらい歯やアゴが痛くなってしまって。原因は、眠っている間の食いしばりでした。セリフ量が多い作品や精神的なプレッシャーが続く撮影期間ほど症状が強くなるんです」
自分では気づけないストレスを、身体が先に教えてくれる。彼女はその違和感を放置せず、今もそのサインが出そうな時には、作品に入る前に信頼する歯科医のもとへ足を運んでいる。
「噛み合わせの調整をしてもらい、就寝時にはマウスピースを使うようにしています。おかげで翌朝の症状がだいぶ軽くなりました。今お世話になっている先生は、治療の内容だけでなく、『なぜこの処置が必要なのか』まで丁寧に説明してくださるんです。私は物事を理解し、納得したうえで進めたいタイプなので、その対話があること自体が大きな信頼につながっています」
歯は、彼女にとって「表現」とも深く結びついている。現在の自然体な笑顔からは想像しづらいが、モデルとして活動を始めた当初は、笑顔は決して得意ではなかったという。
「笑うと自然と目を閉じてしまうんです。雑誌や広告では、目を開けたまま笑顔をキレイに見せることが求められていたので、割り箸を口にくわえて鏡の前で練習したこともありました。できないことが悔しくて、当時は負けず嫌いだったので」
モデルとして駆け出しの頃は、「理想の笑顔」を追い求め続けた日々。だが経験を重ね、雑誌のカバーを任されるようになると、周囲から求められるものにも変化が生まれた。
「いつからか、お手本のような誰かの真似ではなく、『美月らしい笑い方でいい』と言っていただけるようになったんです。ようやく自分自身を認めてもらえたような気がしました」


仕事への向き合い方も、以前とは変化している。駆け抜けた20代を経て、今はどんな仕事をしたいのか、自分の正直な気持ちも大切にしていきたいという。家族との時間はもちろん、プライベートでも自分の好きなことに全力で向き合う。
「写真を撮ること、絵を描くこと、器を集めること、植物を育てること、カプセルトイを回すこと、アニメを観ること……。趣味が多すぎて、一生暇しないと思います(笑)」
仕事も、家族との時間も、趣味も。そのどれもが、山本美月の笑顔を支えている。だからこそ、健やかに働き、人生を楽しむための土台として、歯の健康も大切にしているのだろう。最後にこれからの人生について聞いてみると、少し考えてからこう語った。
「昔みたいに、とにかくがむしゃらに働くというよりは、自分が本当にやりたいと心から思う仕事を見極めていきたいと思っています。仕事も好きですし、家族と過ごす時間もすごく大切。趣味もたくさんあるので(笑)、そういったすべてを楽しめる人生でありたいです。モデルとか俳優という肩書きだけじゃなく、私自身を見てもらえるような人になれたら嬉しい。そのためにも、自分が何を好きで、何を大事にしたいのかをちゃんと考えながら、一歩ずつ進んでいけたらいいなと思っています」
歯と人生、自然体の美しさが輝く「サンギ 歯が命アワード2025」を受賞
美しく健康的な歯と笑顔を備え、その魅力やライフスタイルを通して多くの人に影響を与える人物を表彰する「サンギ 歯が命アワード」。山本美月の透明感溢れる笑顔と自然体の美しさ、仕事と家庭を大切にしながら自分らしく歩む姿勢が高く評価され、2025年は受賞とともにアパガードのブランドアンバサダーにも就任し、ブランドの“顔”として活躍した。

ストレスフリーな毎日で心身の健康をキープ
写真、植物、器、イラスト、ゲーム、カプセルトイ、アニメ、と趣味は幅広い。最近は、カメラのピントや露出を自分で調整するマニュアル撮影に夢中で、家族旅行で訪れた北海道では満天の星を撮影した。「少し時間が空いたらカプセルトイを回します」と話すように、臨機応変に楽しみを選べるのも多趣味ならでは。上手な気分転換につながっている。


この記事はGOETHE 2026年9月号「総力特集:歯こそ最強のビジネス戦略」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

