筋肉美をもつ女神シリーズ46人目は、チェ・ギュジン。■連載「マッスル美女」とは
女優顔負けの伝説のマッスル美女が、突如、表舞台から消えてしまったワケ
今回紹介するチェ・ギュジンは韓国で一時、女優顔負けといわれる端正な顔立ちと鍛え抜かれたボディで一世を風靡した“伝説のマッスル美女”だった。
会社経営の傍ら、趣味のゴルフ上達のために始めたウェイトトレーニングを通じてボディメイクの魅力にハマり、2016年には韓国最高峰のフィットネス&ボディビル大会「マッスルマニア」の上半期大会で、ミス・ビキニ部門とスポーツモデル部門の2冠を達成。同年にラスベガスで行われた「マッスルマニア」の世界大会ではトップ10入りを果たした。
2018年には「マッスルマニア」でも、ミス・ビキニ・ショート部門とコマーシャルモデル部門で1位を獲得。その美しい肉体はもちろん、端正な顔立ちもあって一躍、人気者に。高学歴・高収入・神ビジュアルの“ハイスペック・マッスル美女”として、フィットネス専門誌『MAXQ』の表紙モデルにも抜擢されるほどだった。
しかし、2019年以降、突如、表舞台から消えてしまった。当時について彼女は語る。
「実は2018年に結婚したんです。相手はプロ・ボディビルダーでモデルのパク・イルソさんで、結婚してすぐ子宝にも恵まれて。今は妻であり母でもあり、会社経営者でもあります」
6年ぶりにメディアに登場したが、なぜボディビル大会出場はNGなのか
そんなチェ・ギュジンが前出の『MAXQ』でふたたび表紙とグラビアに登場したのが2024年5月。実に6年ぶりのことだった。
「普段からトレーニングを通じてポジティブ・エナジーを得るタイプで、結婚・出産したあとも運動は欠かさず毎日を過ごしてきましたが、撮影日が近づくほどにプレッシャーが重くのしかかってきましたね。それでも“自然体でいることが最も美しい”と自分に言い聞かせ、基本に忠実なトレーニングメニューを消化しました」
主にウェイトトレーニングと有酸素運動で汗を流し、ときにはEMS(Electrical Muscle Stimulation)トレーニングやSNPE(Self Nature Posture Exercis)という姿勢矯正トレーニングにも取り組んだという。そのトレーニング過程で最も頼りになったのが、夫の存在だったという。
「夫がウェイトトレーニングはもちろん、有酸素運動時も話し相手になってくれて、楽しみながら運動できる環境を整えてくれました。心から感謝しています」
そうして完成したのが写真でもわかる美ボティだが、6年のブランクを感じさせないその美しさを韓国のフィットネス業界が放っておくはずもない。「マッスルマニア」などのボディビル&美ボティ大会出場への期待も高まっている。
だが、かつてのマッスル・クィーンはなかなか首を縦に振ろうとはしない。
「実は子供とアメリカで暮らしながら勉強するのが夢で、今はアメリカ留学を準備中なので、当分の間は大会出場などが難しそうです。ただ、ボディビルやビキニ・フィットネスの本場であり、『マッスルマニア』の世界大会が開かれるアメリカで生活するわけですから、ハリウッドやラスベガスで開かれる世界大会にはいつか挑戦してみたいという気持ちはあります。機会があればぜひチャレンジしたいですね」
今は会社経営、家事、育児だけではなく、英会話のレッスンにも追われる日々だというチェ・ギュジン。「寝る時間が勿体ないくらい24時間が過ぎるのが早くて困っている」と苦笑いを浮かべつつ、日々のトレーニングも欠かせないと語る。
「運動で鍛え上げたこの身体は、私の最高の財産になりましたからね。自分に自信を持てるようにもなりました。私は、運動は一生続けていかなければならない“宿題”だと思っています。これからも、もっとすばらしい肉体を作り上げられるように努力を続けていくつもりです」
その経歴と美ボディで “ハイスペック美女”と呼ばれてから6年。妻としての賢さと母としての優しさも手にした彼女は、アメリカで何を得るのだろうか。今後も話題が尽きることがなさそうだ。
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。