3月7日、サウナの日にちなんで、サウナ沼にどっぷりつかったサウナーも満足させる、ラグジュアリーなホームサウナをご紹介! 秀建グループの野原秀行代表と、全国各地のサウナ施設のプロデュースも手がける、サウナしきじの娘・笹野美紀恵さんがタッグを組んで開発したホームサウナとは?
"無重力"を目指した、リラックスサウナ「サウナージュ」
ガラス面を多く取り入れたスタイリッシュな外壁に、身体の曲線を模ったすのこベッド。扉を開けるとヒノキの香りに包まれ、自分のペースで心ゆくまでととのうことができる……。本格的なホームサウナ「サウナージュ」が誕生した。
手がけたのは、住宅や商業施設の施工・リフォームなどを行う秀建グループだ。コロナをきっかけに、仕事専用の部屋や、キッチンやリビングの充実、家族団欒ができるバルコニーなど"居心地のよい家づくり"の需要が急増。そんななか野原秀行代表が目をつけたのが、"サウナ"だった。
「もともとは、飲食店など商業施設の内装を多く請け負っていました。でも、コロナの影響で依頼が減ってしまい……。そんななか、3年ほど前から温浴施設の依頼が増えてきていて、"温浴"はこれからもっと伸びそうだなぁ、と感じていました。日本でもサウナはブームになっています。今は毎日入るほどではないけれど、お風呂好きの日本人なら、サウナが家に当たり前についている時代も来るのでは!? と考え、ホームサウナの開発に乗り出しました」
「サウナージュ」を監修したのは、トータルサウナプロデューサーで、サウナーの聖地、静岡県の「サウナしきじ」の娘である笹野美紀恵さん。これまで全国各地の温浴施設をプロデュースしてきた笹野さんの1番のこだわりは、身体の曲線を模った座面だという。
「もし自分だけのサウナがあるのなら、どんなサウナかと考えた時、"仰向けで寝っ転がれるサウナ"がまず思い浮かびました。普段は、『身体の熱を逃さないために、体育座りやあぐらをかいてサウナに入るのがお勧めですよ』とお伝えしていますが、それは公衆浴場だからという理由もあります。ですから、周りに迷惑をかけないのであれば、寝っ転がりたい、さらに長く入りたいので、まるで"無重力空間"のようなサウナがいいなと思いました」
"寝っ転がれるサウナ"をキーワードに、押しボタン付きのセルフロウリュや調光つきの照明、Bluetoothで接続できるスピーカーのオプションなど、こだわりのポイントは数知れず。ヘビーサウナーも満足できるレベルを目指し、開発に取り組んだと野原代表。
「開発にはかなり苦労しました。"無重力"に近づけるために、デザイナーが実際に寝っ転がって、何度も角度を調整し試作品をつくり、セルフロウリュにいたっては、水の出かたが違うって笹野さんが厳しくて(笑)。弊社は家具の工場も自社で持っているので、家づくりを長年行ってきたチームのノウハウと、笹野さんのサウナ知識を掛け合わせて、試行錯誤の末にようやく完成しました」
さらにもうひとつのこだわりが、"夫婦で楽しめるサウナ"。熱すぎるのが苦手という女性も楽しめるように、温度調整は40〜110度と幅広く設定できるようにしたと笹野さん。
「年齢を重ねた時、熱い、冷たいを繰り返すと心臓発作の心配とかありますからね。ですので、アツアツのサウナだけでなく、じんわりと身体に優しい温度で温まっていただくのもよいと思います。PMS(月経前症候群)に悩む方には、70度くらいのサウナで普段から身体を温めることをおすすめしています。サウナが温活だけでなく、病気になりにくい身体づくりにもつながるツールになればと思っています」
サウナージュは、1畳半ほどのスペースがあれば導入できるそう。火災センサーなど、消防法や建築基準法をはじめとした各種基準もクリアしたパッケージになっているため、手軽に導入できるのも嬉しいポイントだ。
工事費が別途必要となるが、価格は200万円(税抜)から。日々のコンディショニングに、自宅にサウナを取り入れてみるのはいかがだろう。
SAUNAGE SHOWROOM
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-5-1 1F
TEL:03-5784-1351
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火・水・日曜、祝日