HEALTH

2022.05.05

寺尾陽太朗「経営者にとって外見は名刺代わり」【トップランナーの肉体論】

業種は違えども、各界を牽引するトップリーダーたちに共通しているのは、健康で強靭な肉体。その理由とカラダづくりの方法論に迫る。【特集 最高のカラダは、最強の武器はこちら】

寺尾陽太朗

すぐに覚えていただけるのは、経営者にとって大きな強み

がっしりとした肩、厚い胸板、太くたくましい腕。不動産業を中心に幅広い事業を手がけている寺尾陽太朗氏は、アスリートと見まがうほど筋骨隆々とした肉体の持ち主だ。

「小学校から高校までずっと野球をやっていましたが、社会人になってからは運動する機会がなくなり、太ってしまって。26歳で会社を設立した時、自分の意識や見た目を変えようと決心して筋トレを始めました。一方で、趣味の海釣りでカンパチやクエといった大物を一本釣りするために、もっと腕力をつけたかったというのもありますけれど(笑)」

寺尾陽太朗

今日は腕、明日は背中など、特定の部位を集中的にトレーニングするのが寺尾流。「そのほうが立体的なカラダをつくれる気がします」

トレーニングを始めて14年。カラダが変わったのはもちろん、精神面も鍛えられましたと話す寺尾氏。

「筋トレはすぐ効果が表れるわけではなく、続けることで徐々に変化が表れるもの。おかげで、忍耐力がつきましたし、やり続ければ必ず結果は出るという自信もつきました」

カラダを鍛えることのメリットを多々感じた寺尾氏は2018年に、実績あるトレーナーと豊富なマシンを揃えたフィットネスジム、「Y-4GYM」を麻布十番にオープンした。また、自身も’19年、日本最大級のボディコンテストに挑戦。大きな筋肉をつけるため、低脂肪かつ高たんぱくな鶏のむね肉などを多く摂り、オートミールを主食にするなど、大会をきっかけに普段の食生活も徹底的に見直し、今にいたるという。

寺尾陽太朗

こだわりが詰まった「Y-4GYM」は、麻布十番駅から徒歩1分と、アクセスは良好。エントランスは洗練されており、ラグジュアリー感が漂っている。

寺尾陽太朗

トレーニングエリアには、寺尾氏のラッキーカラーであるグリーンを基調にしたオーダーメイドマシンを、30種類以上も設置。筋トレ上級者も唸るラインナップだ。

「ジャンクフードもここ数年口にしていません。最初、筋トレや節制はもちろん辛かったですよ。でも、続けているうちに、だんだんとそれが当たり前の状態になってきて。すると、より高いレベルに挑戦したくなるんです。それは、仕事でも同じこと。忍耐力もそうですが、トレーニングを通して身につけたものは、仕事にも確実に役立っていますね」

カラダづくり同様、寺尾氏が大切にしているのが清潔感だ。

寺尾陽太朗

ボディコンテストに向けて、カラダを鍛える寺尾氏。文字どおり、鋼のような肉体だ。

寺尾陽太朗

お気に入りであるグリーンのロレックス サブマリーナー。一番左は19歳の時に買った1 本。「『仕事に打ちこむしかない』と、気合を入れるために、当時の全財産をつぎ込みました」

「週2回は美容室で髪をカット。美容クリニックでも定期的に施術を受けていて、1年ほど前からは週に2、3回サウナにも通っています。自律神経が整うからか、よく眠れるようになりましたし、肌の調子もよくなりました。知人にも、『忙しいのに、よくそんな時間がとれるね』と言われますが、時間は自分でつくりだすもの。僕は『毎週、何曜日の何時からはここの美容室』というように、あらかじめスケジュールに組みこんですべてルーティン化しています」

そこまでして、外見を整えるのは、経営者にとって外見は"名刺"となるからだ。

「日々多くの方々と名刺交換をしますが、この見た目のおかげで、すぐに覚えていただけるんですよ。それは、経営者として大きな強み。ビジネスは、まず自分という存在を認識してもらうことから始まりますから。自分磨きは、ビジネスにもいい影響を与えるんです」

寺尾陽太朗

不動産会社経営
寺尾陽太朗

1982年埼玉県生まれ。会社勤務を経て、2008年に不動産会社を設立。ボディコンテスト出場や大学・専門学校などでの講演のほか、自身の経営哲学をYouTubeで披露するなど、幅広い分野で精力的に活動する。

【特集 最高のカラダは、最強の武器はこちら】

TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=鈴木拓也

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