ビジネスという過酷なフィールドで勝利を収めるには心身ともにベストコンディションでいることが不可欠だ。それを叶える最新トレーニング理論を人気トレーナーが指南。
トレーニング習慣がパフォーマンスを上げ、仕事の勝率もアップ
最新理論に基づいたトレーニングで、メジャーリーガーやオリンピックメダリストなどのプロアスリートや経営者たちのパフォーマンスを支えてきた吉田輝幸氏。
「試合で勝つことがプロアスリートの使命なら、ビジネスパーソンの使命は仕事で成果を上げること。いずれも結果が勝負という点は共通しています。いわば、仕事という舞台で戦う“ビジネス・アスリート”。日々心身を鍛えて本番に臨むプロアスリートと同様、日常生活にトレーニングを取り入れることでパフォーマンスが上がり、勝率がアップすると思います」
そう語る吉田氏のメソッドが詰まっているのが著書『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』。多くの経営者やプロアスリートから賞賛の声が寄せられているが、そのひとりが吉田氏と11年来の親交があるEXILE TETSUYAだ。
TETSUYA 吉田さんとはプライベートでも親しくさせていただいていますが、会うと話すのがトレーニングのこと。常に新しい情報やメソッドを教えてくれるので、ものすごく楽しいし、勉強になります。
吉田 トレーニング理論は年々進化していて、10年前の常識が今は通用しないということもあります。なので新しいトレーニングが出たらとりあえず学び、試してみる。そのなかで本当によいと感じたものだけを、お伝えしたいと思っているので。
TETSUYA 吉田さんには、かなり刺激を受けています。
吉田 TETSUYAさんは、ライブ中に心拍計をつけたり、汗の分析をしたりして、研究していますよね。
TETSUYA ドーム級のステージで、2〜3時間パフォーマンスするのは貴重な体験ですからね。その際に心拍はどう変化するのか、どんな成分を補うべきなのかをデータで残したかったんです。後輩たちに感覚で伝えるより、そのほうがわかりやすいし説得力もあると思って。
吉田 TETSUYAさんは、大学院で本格的にスポーツ科学を学んだ。僕はそれに触発されたこともあり、MBAを取得したんです。その時に学んだことが、理論にも活きています。
トレーニングは将来の自分への貯金
『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』は、ビジネス・アスリートに必要な力を、経営論などをベースに設定している。それもまたEXPG高等学院学長を務め、AMAZING COFFEEを運営するビジネス・リーダーという側面も持つTETSUYAが共感する点だ。
TETSUYA 仕事で結果を出すにはスタッフやメンバーの力が欠かせません。周りから信頼され、ついてきてもらえるリーダーになるには、この本に書かれている分析力や決断力、行動力などが必要。それはトレーニングで養えると吉田さんは説いていますが、僕も同感です。
吉田 メンタルとフィジカルは密接に関係していますからね。
TETSUYA それに身体が健康でないと、高いパフォーマンスは出せませんしね。
吉田 TETSUYAさんのように常に自分の身体と向き合い、今一番自分に必要なトレーニングは何かを探り、実行する。こういう人が増えると、日本のビジネスもエンタメも、もっと発展していく気がします。
TETSUYA トレーニングは将来の自分のための貯金。放っておくと身体は衰える一方だけど、今のうちにトレーニングの習慣をつけておけば、40代、50代と年を重ねても、高いパフォーマンスが維持できるはず。そう思い、日々励んでいます。
現在はもちろん未来の勝利にもつながる吉田式6つのメソッドの数あるトレーニングの中から、次回からひとつずつ、自宅やデスクワークの合間にできるシンプルなものを紹介する。道具なしに簡単にできるので、これをきっかけに日々の習慣にして、コンディションづくりのベースにしたい。
EXILE TETSUYA
LDH kitchen取締役・EXPG高等学院学長。2007年、二代目J Soul Brothersのメンバーに抜擢され、’09年EXILE加入。’16年、AMAZING COFFEE 1号店を中目黒にオープンし、現在5店舗を運営。’19年EXPG高等学院学長に就任。著書に『三つ編みライフ ~夢を叶えた31の言葉~』がある。
Teruyuki Yoshida
フィジカルトレーナー。1975年生まれ。PCP代表取締役。アメリカやドイツのトレーニング理論をベースにした独自のコアパフォーマンス®を考案。EXILEをはじめLDH所属のアーティストや五輪メダリスト、経営者などをサポートする。著書に『腹筋を割る技術』など。
Costume Design & Director=SATOSHI OGAWA[LDH apparel Inc.](TETSUYA)