長時間のハードワークに耐えるスタミナや持久力、難題にも即座に立ち向かうガッツや反射神経など、仕事で闘う"ビジネス・アスリート"には、スポーツアスリートのそれにも共通する心身のスキルが求められる。自宅にいながら短い時間で道具も使わず、効果の高いエクササイズを、メジャーリーガーをはじめとする世界レベルのアスリートのみならず、著名な経営者や多くのビジネスパーソンが慕う人気トレーナー、吉田輝幸さんに教わる。【吉田輝幸の目指せ! ビジネス・アスリート27】
お尻で動き、末端に負担をかけない体になる
贅肉ではなく筋肉が発達した大きなお尻と、そこから伸びる細い脚。吉田輝幸さんによれば、人間の身体はそもそもこうした「サラブレッド型」で、身体の使い方・動かし方の面から見ても道理にかなっていると言う。
「サラブレッドの後ろ脚、特に腿から下はマッチ棒のように細いですが、これは約500kgもの体重を発達したお尻の筋肉が支えているから。走る際にも、脚は使っていないことがわかります。人間も身体の中心部は大きいですが、末端は象や熊より細く小さくなっています。私たちの身体は、サラブレッドのようにお尻を使って機敏に動くようにできています」
そのお尻について、大臀筋、中臀筋をはじめとする複数の筋肉を鍛えられるのが今回のトレーニングだ。片脚立ちの状態で、バランスを崩さないよう腹筋など体幹も使うので合わせて強化できる。
「お尻を使って動けるようになれば、腿やふくらはぎなど本来使わなくていい部位を使ってしまってそこだけが太くなることもありません。脚を片方ずつ大きく動かすトレーニングですが、刺激が入り鍛えられるのは軸脚となるほうのお尻の筋肉です。その部分をしっかり意識しながら行って下さい」(吉田さん)
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Teruyuki Yoshida
パフォーマンス、スペシャリスト。トレーナー歴25年で数多くのトップアスリート指導からヒントを得て最短で最大の効果を出せる「コアパフォーマンス®︎」を考案し、数多くのトップアスリートやアーティスト、ビジネスパーソンのトレーニング指導をおこなっている。