会員制とは、仕事場と家庭以外の“拠点”であり“サードプレイス”、そして、そこは人生を間違いなく豊かにしてくれる。いい大人たるもの持っておきたい、それが現代における最新のメンバーシップだ。今回は、「THE SAINTNINE TOKYO(ザ セイントナイン 東京)」。を紹介する。【特集 会員制という愉悦】
ゴルフをハブとしたラグジュアリーコミュニティ
公式HPやSNSはなく、広告も打たない。コースの情報はおろか、会員募集要項さえも明らかにされていない。2023年6月9日にオープンした完全招待制による究極の会員制ゴルフ場「ザ セイントナイン 東京」の実態は、今なお謎のベールに包まれている。
会員の募集は完全クローズド。だが、富裕層の反応は早い。450枠ある会員権のうち、先行販売された350枠は瞬く間に完売。会員には日本を代表する経営者や資産家、著名人など錚々(そうそう)たるメンバーが名を連ねており、2023年10月1日から残り枠の追加募集が行われるが、1枠になんと約3800万円もの値がついているというから驚く。
「ザ セイントナイン 東京」とは、単なる“いいゴルフ場”ではない。ここ自体が新たなゴルフカルチャーを体現しているのであり、ゴルフをハブとしたまったく新しいカタチのラグジュアリーコミュニティなのだ。
場所は都心からクルマで約50分。某有名ゴルフ場の27ホールの跡地に新設されたのは、300ヤードの広大な練習場と、日本でも屈指の戦略性の高さを誇る18ホール。ゴルフ場設計の雄・佐藤謙太郎氏による設計ということもあり、まるで絵画のように美しいコースがゴルファーたちを出迎えてくれる。
クラブハウス到着後は専用アプリでチェックイン手続きをし、ロッカーを兼ねた個室へと案内される。個室はテラスやキッチンも備えられており、大人数でガーデンバーベキューを楽しんだり、シェフを呼びプライベートパーティを開いてゲストをもてなしたりと、ゴルフ以外にも多様な楽しみ方を堪能できる。
さらにクラブハウス内には、広々としたレストランやワインカーブ、最新のフィンランド式サウナも完備。コースを回らず練習場だけ利用し、サウナに入り食事して帰るメンバーも多いという。また、アートギャラリーとしての一面もあり、いたるところに名和晃平やKAWSといった気鋭の現代アーティストの作品が飾られていて、その場で購入も可能だ。
働くスタッフも一流ホテルや航空会社などで経験を有する者が多く、ゴルフ場でありながら、ゲストを出迎えるホスピタリティの基準も極めて高い。
プレイだけを楽しむゴルフ場は、もう古い。「ザ セイントナイン 東京」は唯一無二の会員制組織であり、ゴルフを含めたあらゆる時間を楽しめる極上の空間が用意されている。
▶︎ Become a Member
費用や会員資格の基準などは非公開。メンバーとなるには会員からの推薦および、厳しい審査を通過する必要がある。
THE SAINTNINE TOKYO/ザ セイントナイン 東京
個室は全18室(57㎡のスイートルームが16室、101㎡のパノラマスイートが1室、456㎡のペントハウスが1室)。
住・TELほか非公開
この記事はGOETHE2023年10月号「総力特集:会員制という愉悦」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら