年齢を重ねると関節の可動域が狭くなったり、筋肉が硬くなったりしがち。そこで、国内外のツアーで活躍している渋野日向子プロの元専属トレーナー・斎藤大介氏に、ゴルファーの身体に対するケアについて聞いた。 ※アコーディア・ゴルフのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。
入念なストレッチと筋肉トレーニング
米LPGAのリディア・コープロをはじめ、畑岡奈紗プロやイ・ジョンウン6プロなど、世界のトッププロとトレーナー契約をしている斎藤大介氏。2022年までは渋野日向子プロとも専属契約を交わしていた。そんなトッププロを指導するトレーナーに、アマチュアゴルファーがより楽しくプレーできるよう、身体のパフォーマンスをアップさせるボディワークについて聞いた。
「ゴルフクラブを振る際、スムーズに身体を回転させるにはしなやかな筋肉と、広くて滑らかに可動する関節が必要です。そのためには入念なストレッチをしなければいけません。また、アドレスを安定させたり力強くスイングしたりするためにも、筋肉トレーニングは必要不可欠です。それなのに多くのアマチュアゴルファーはショットの練習は熱心に行うのに、ストレッチと筋肉トレーニングは疎かにしているのが気になります」
18ホールを安全に楽しく回るためにも、ストレッチや筋肉トレーニングは重要だと斎藤氏はアドバイスする。
「渋野プロでも米LPGAツアーにフル参戦するために、身体を鍛え直しています。ケガやトラブルの予防のためにも、アマチュアゴルファーはストレッチや筋肉トレーニングで体力アップを図るべきです。そこで大切になってくるのが“継続”。地味に思えるストレッチと筋肉トレーニングでも毎日続けるうちに、身体のキレがよくなったり飛距離が伸びたりして、その成果を実感できますよ」と斎藤氏は継続の重要性を強調する。
練習場で数百球ほど打ちこむのもいいことだが、それと並行して、朝起きた時や寝る前の時間を利用し、次の記事で紹介する8つのボディワークを始めてみてはいかがだろうか。
1〜2ヵ月後、身体のパフォーマンスがアップし、元気に楽しくプレーすることができるはずだ。それどころか渋野プロばりの力強いショットだって、夢ではないかもしれない!?
フィジカルセラピスト・斎藤大介/Daisuke Saito
1985年群馬県生まれ。ファイテンに入社後、プロ野球やプロゴルフなどの企業トレーナーに従事。その後、渡豪し、オーストラリアのAnKゴルフアカデミーに勤めながら、自身の「JAPANESE SPORTS MASSAGE」をゴールドコーストに開業。2019〜2022年まで渋野日向子プロと専属契約をし、現在も多くの選手のトレーニングに関わっている。