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GOLF

2022.06.04

リッキー・ファウラー、PGAツアープロも取り組む、脱・手打ち練習法──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」Vol.195

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム195回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。【連載 吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】

【体と腕の同調性を身に付けるクロスハンドグリップドリル】

ゴルフの初級者や中級者が、よくスイングの欠点として指摘されることの1つに「手打ち」がある。しかし、「クラブを手で持っているのだから、手で打つのは当たり前ではないか」と疑問に思う人もいるだろう。「体の回転に腕を同調させて動かす」といっても、大抵の人はそれまでの日常生活や他のスポーツで、そのような動作を経験したことがないため、動きをイメージすることができない。普段の生活では、使い慣れた手や手首を器用に動かして道具を使うことが多いが、ゴルフスイングでは手先を極力使わずに道具を操るという不自然な動きをする必要があるため理解できないのは仕方がないことだと言える。

そのため、手打ちにならないようにスイングするというのは非常に難しく、その感覚を身に付けるには時間がかかる。プロでもいつの間にか手打ち気味になってしまい、調子を落としてしまうということがある。普段の生活では欠かせない器用な手の動きは、ゴルフにおいては厄介な存在なのだ。

そこで今回は、脱手打ちのための練習として、体と腕のシンクロを身に付けるクロスハンドグリップドリルを紹介しよう。クロスハンドグリップドリルは普通のグリップと左右の手を逆にしてクラブを握り、ボールを打つシンプルな練習ドリルだ。右利きであれば、左手でシャフト側を握り、右手でグリップエンド側を握る。クロスハンドで握ると右手が使いづらくなるので、右手の使い過ぎが抑制される。更に左腕とクラブが一体化しやすいため、体と腕をシンクロさせてスイングすることができる。ダウンスイングで右手を使いすぎてしまう人や、インパクトで右手を使いすぎてすくい打ちになってしまう人のスイングを修正するのに非常に有効な練習ドリルだ。

【PGAツアー選手も取り入れている練習法】

クロスハンドグリップドリルは手の位置を入れ替えるだけの単純なドリルだが、実際にボールを打つとなると非常に難しい。手打ちの癖が抜けない人は、ボールに当てることができず空振りしてしまうだろう。ボールに当たっても、まともにボールが飛ばないはずだ。それだけ普段のスイングでは器用な右手を使って、クラブをボールに当てにいっているということなのだ。

このドリルを行うときは、最初はミドルアイアンで腰から腰くらいの小さな振り幅で素振りをしてみよう。慣れてきたら、アプローチ感覚で腰から腰の振り幅でボールを打つ。小さい振り幅でボールが当たるようになってきたら、少しずつ振り幅を大きくし、腕が地面と平行になるくらいのハーフスイングで行う。スイング軌道が安定してきたら、下半身も使って体全体でスイングを行ってほしい。最終的にフルスイングでボールが打てるようになれば、手打ちの癖はほとんど解消されているはずだ。

練習の際のポイントだが、右利きの場合は左肩の付け根からクラブの先までが一本の棒になったような感覚を持つようにしてほしい。左肩を支点にしてわきを締め、左サイドを一体化させることで体と腕のシンクロを高め、右手を使わなくてもスイングができるように体を教育する。このときの左右の手の意識は、左手は9、右手は1の割合にし、左サイドを意識するようにする。

このクロスハンドグリップは、初級者や中級者向けの練習というわけではなく、PGAツアー選手も練習で取り入れている。リッキー・ファウラーがドライバーをクロスハンドグリップで握って練習しているのを見たことがあるが、普通のグリップと変らないスイングで280~290ヤード飛ばしていて、「一流プロはやはりすごいな」と驚いたことがある。要するに、手が逆になっていようとも、腕と体の同調性を保ち、クラブをうまく使えれば、ボールはいつも通り飛んでいくということなのだ。

クロスハンドグリップドリルで、腕と体の同調性を身に付ければ、スイングは安定し飛距離も伸びていく。特に右手を使い過ぎてスイングがアウトサイドイン軌道になり、スライスが出てしまうという人には有効な練習法だ。少し難易度が高いが、地道に取り組んでみてほしい。

動画レッスンはこちら

【連載 吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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