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GOLF

2022.02.19

上達に役立つデータ分析の方法──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。まだまだ厳しい寒さが続くが、ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。

月1アベレージゴルファーこそ行うべきデータ分析法

吉田洋一郎

アマチュアのスコアアップのためにはコーチをつけることが上達の近道だと何度か書いたが、それと同じくらい大事なのがデータ分析だ。今回は自分のラウンド内容を記録して、上達に役立てる方法を紹介したい。

そもそもラウンドデータを分析することを勧めると「それは上級者やプロのやる事」「技術があるからこそ意味がある事」と否定的な反応をされることが多い。でもこの考え方は真逆だ。

上級者やプロは常に高いレベルでラウンドを繰り返しているため、データに大きな波が表れにくい。データ上の差異よりも、感覚的に違和感がある部分をケアしたほうがパフォーマンスが上がる。またデータ分析はウィークポイントを確認してその穴を埋めることが目的のため、「技術がある人がやるべき」という指摘には当たらない。ウィークポイントが漠然としているアベレージゴルファーこそが取り組むべきことなのだ。

平均スコア110~90くらいで、ラウンド回数が月1回ほどのアベレージゴルファーに共通するのは、自らのラウンドを振り返ったときの印象値がとても強いということだ。いいショット、悪いショットは覚えているが、1日のラウンドを俯瞰してフラットに分析することができていない。特定の成功、失敗体験に引きずられ「ティショットが良かった」「思い切りダフってしまった」などと印象値を優先して分析をしてしまうのだ。そんなときに役立てたいのが定量的なデータだ。

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ゴルフアマチュアでもわかる、下半身から動き出す”運動連鎖”のコツ! ポイントは足裏

吉田洋一郎

「運動連鎖」という言葉を知っているだろうか。運動の際に行われる関節運動を行うことで、隣接する関節が連動して動くことを指す。例えばボールの投球動作。遠くに投げるためには下半身を使わずに腕だけを振るより、左足を大きく踏み出したほうが遠くに投げられる。これは足を踏み出すことで多くの関節を連動させて力を腕に伝えているからだ。

腕だけを動かす前者の投げ方は、連動して動く場所が肩から指先までの範囲内に限られるが、後者のように全身を連動させることで勢いがつき、反動や遠心力といった腕以外の力を利用することができる。これはバスケットボールのシュート然り、サッカーのキック然り、多くのスポーツに共通する動きだ。いくつもの部位が動く順番と、そのタイミングが出力するエネルギーの大きさを決めるのだ。このように運動連鎖は、より大きな力を生み出すための前提となる動きといっても過言ではない。

理屈を語れば運動連鎖を重視するのは当然のことのように聞こえるが、ゴルファーは連鎖する順番やタイミングより、形を重要視しがちだ。連続写真を参考にする際も特定の部位だけを抜き出して形を模倣しようとするし、鏡やビデオでフォームをチェックする際には、動きを止めて確認しがちだ。

もうお分かりだろうが、写真に切り取られた1コマは運動連鎖が起きている一部を切り取ったものに過ぎないので、そこだけをまねしても正しい動きは身に付くことがない。重要なのは動かす順番とタイミングだ。

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アプローチ成功のカギは、ウェッジの「裏面」をイメージすること

吉田洋一郎

ドライバー、アイアン、アプローチ。この中でアマチュアにとって、もっとも簡単そうに見えて習得の難易度が高いのがアプローチだ。80台を出すレベルでは、ドライバーもアイアンも振り切るショットの精度を上げればよいが、アプローチは距離によって構えや打ち方が変わるため型にはめづらい。

しかしアプローチではどんな距離でも、あることを意識すると成功の確率がグンと上がる。それは「ウェッジの裏面」だ。通常のショットでは、フェース面にボールがどのように当たるかを意識している人が多い。しかしウェッジではフェース面ではなく、裏のソール面を意識したほうが成功の確率は上がる。ソール面が芝の上をザッとすべるようなイメージを持つとよい。フェース面は立っていようが寝ていようが関係ない。裏のソール面で芝の上を掃くように動かすのだ。

アプローチでミスが多い人は、フェース面でボールを運んでいったり、すくったりというイメージを持っていることが多い。

目標方向にボールを運ぶ意識が強いと、手元を先行させてフェース面の向きを調整する形になる。いわゆるハンドファーストのインパクトだ。手元を先行させるとフェース面が立ち方向性のイメージはつきやすくなるが、リーディングエッジが地面を向く。うまい具合にリーディングエッジがボールと芝の間に入ればいいが、その再現性を極めるのは非常に難しい。少しでもリーディングエッジが手前に落ちればザックリしてボールは飛ばないし、目標方向にズレればトップしてしまう。

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吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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