優れた目利きは、モノの良し悪しを本質で見極めるもの。日本を代表するスタイリスト・野口強が更新する、今年の6つの最上級。今回は、リーバイスのデニムジャケット。【特集 最上級主義2024】
着てこそ価値のある至高のヴィンテージ
「ヴィンテージデニムの魅力は、ひとつとして同じものがなく、それぞれの表情がまったく異なっているところ。原料の糸から作り、当時の織機やミシンを使って再現しようとしても、近いものはできても、同じ風合いには決してならない。さんざん言われてきていることですけれど、それがヴィンテージデニムの醍醐味たるゆえんだし、最も惹かれるところです」
Gジャンの最上級として選んだのは、リーバイス®のヴィンテージデニムジャケットのなかでも希少といわれている、いわゆる「大戦モデル」。ブームの再燃もあり、今や投資対象にもなっているが、野口氏はそんな風潮をやや厳しい見方でこう語る。
「ヴィンテージデニムが好きで買うのならいいと思うんです。そして買ったのなら、実際に着てほしい。デニムって本来そういうものなんですから」
デニムを知り尽くし、多くのヴィンテージコレクションを実際に着ている達人からの進言に、深く耳を傾けたい。
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ベルベルジン TEL:03-3401-4666
この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら