2023年5月より歌舞伎俳優として初めての公演に挑む初代・尾上眞秀の舞台を記念して、シャネルが祝幕の制作をサポート。2023年5月2日から27日まで歌舞伎座(東京・銀座)で開催中の「團菊祭五月大歌舞伎」初代・尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者』の舞台でお披露目中だ。
制作800時間超え。母・寺島しのぶが書いた文字を使用
2023年5月、初代・尾上眞秀(まほろ)が歌舞伎座新開場十周年「團菊祭五月大歌舞伎」のなかで演じる舞台『音菊眞秀若武者』で初舞台を踏んだ。
母親は女優の寺島しのぶ、父親はフランス人クリエイティブディレクターのローラン・グナシア、祖父は人間国宝で歌舞伎俳優の七代目・尾上菊五郎、祖母は女優の富司純子という歌舞伎界の若きプリンス。そんな初代・尾上眞秀の初舞台を記念し、シャネルが祝幕の制作をサポートした。
デザインを手がけたのは、シャネルのショーでのコラボレーション実績もあるフランス人現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤン。フランスの刺繍工房、アトリエ モンテックスのアーティスティック・ディレクターであるアスカ・ヤマシタとコラボレーションし、今回の舞台幕を構想した。また、祝幕の尾上眞秀の名前は母・寺島しのぶが書いた字を使用したものだという。
横25.4m、縦5.3mという壮大なスケールの祝幕のモチーフを描くのは、レーザーで丸くカットした直径12cm、20色のオーガンザ。
エクリュカラーの布地の上に、パーツ約8,900枚を組み合わせ、ピクセルアートのように描かれている。仕上げに、「眞秀」の名と音羽屋の家紋である重ね扇に抱き柏をチャコールグレーのシルクオーガンザで形作った。
思わず目を奪われてしまう祝幕の制作作業には、800時間を超える時間が費やされたという。
この祝幕は、2023年5月2日(火)~5月27日(土)の期間、東京・銀座の歌舞伎座で開催されている「團菊祭五月大歌舞伎」のなかの初代・尾上眞秀初舞台である『音菊眞秀若武者』でお披露目中だ。