その創造性と卓越したクラフツマンシップが融合したジュエリーが男女を問わず、幅広い世代から強い支持を集めているダミアーニ。ダミアーニはなぜ、特別な存在であり続けられるのか? 同ブランドを率いるジェローム・ファビエ氏に話を聞いた。
今なお息づく、創業者のジュエリーへの情熱
「男性にとってジュエリーとは、自分がどんな人間でありたいのかということを体現する存在であるべきなのです」
そう話すのはイタリアを代表する最高峰のジュエラー、ダミアーニのジェローム・ファビエCEOだ。伝統と時代性を共存させたオリジナリティ溢れるデザインが、多くの人の心を掴んでいるダミアーニ。宝飾界のアカデミー賞とも呼ばれる「ダイヤモンド・インターナショナル・アワード」を18回も受賞するなど、ジュエリー分野をリードする存在として、世界中の富裕層やセレブリティたちから絶大な人気を誇っている。
ダミアーニの歴史は1924年、創業者であるエンリコ・グラッシ・ダミアーニが金細工の聖地として知られる宝飾の都、イタリアのヴァレンツァにアトリエを開いたことから始まる。その息子であるダミアーノ・ダミアーニが後を継いでブランドをさらに発展させ、現在はダミアーノの子供たちがオーナー一族として経営を牽引している。
「創業から今日まで脈々と続く家族経営。それがダミアーニをダミアーニたらしめている大きな要因であり、クリエイションの源泉ともいえます。エンリコは非常に優れた金細工のマエストロであり、独創的な作品を数々生みだしました。デザインから製造まで自社で行うブランドの方針も、創業当時から変わっていません。メイド・イン・イタリーのDNAが継承されているからこそ、私たちが生みだすジュエリーにはクラシカルなデザインからモダンなものまで、イタリアらしいスタイルや強いパーソナリティ、エレガンスが感じられるのです」
長きにわたる伝統を守りながら、ダミアーニ家が一貫してクリエイションを統括する。ダミアーニのアイデンティティはまさにそこにあり、創業者エンリコの情熱は今なお、ダミアーニのジュエリーに息づいているのだ。また、ファビエ氏は"オーセンティシティ"こそがブランドには重要であり、生活者が求めているものだとも言う。
「私たちにとってのオーセンティシティとはつまり、顧客に対して誠実に"本物"を作り続けることを指している。現代はあまりに多くのプロダクトが世の中に溢れています。だから、人々は真にユニークでストーリーのあるモノにこそ惹かれる。一貫性というのも重要ですね。先ほど申し上げたエンリコから続く家族経営もそこにつながるし、ファッション大国イタリアのブランドであることもまた、ダミアーニが唯一無二の存在として愛されている理由だと感じています。何事に対しても好奇心があり、自分なりのスタイルを確立していて人とは違うものを常に求めている。ダミアーニのジュエリーを身につける男性には、そんな人が多いですね」
2024年には創業100年を迎えるダミアーニ。これからも独自の存在感を放ちながら、メンズジュエリーの新潮流を生みだし続けていくに違いない。
問い合わせ
ダミアーニ TEL:03-5537-3336