今、チェックしておきたい音楽をゲーテ編集部が紹介。今回は、ボズ・スキャッグスのアルバム『DETOUR』。

AORのレジェンドが歌うスモーキーなジャズ・バラード集
静かな冬の夜、心を暖めてくれるアルバム。
AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)のレジェンド、ボズ・スキャッグスがジャズ・バラードを歌うアルバム『デトゥアー』をリリースした。ほどよくスモーキーな声と、4ビートでシャーっと響くブラシ奏法のスネアドラムがロマンティックな雰囲気を醸しだす。ピアノやギターは最小限の音数で、ボーカルに寄り添い歌っていく。
選曲はスタンダード中心。エラ・フィッツジェラルドの歌唱でファンが多い「エンジェル・アイズ」、ビル・エヴァンスも演奏した「デトゥアー・アヘッド」、そしてボズ自身の曲「アイル・ビー・ロング・ゴーン」など。
聴きどころは、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲「ワンス・アイ・ラウド」ではないか。ボサノバのギターの指弾きがリオデジャネイロの風、キラキラした単音のピアノがイパネマの波光を感じさせる。
2026年5月から日本ツアーも決定。ボズは東京、大阪をはじめ6都市を回る。代表曲「ウィ・アー・オール・アローン」や『デトゥアー』の曲など甘いセットリストが期待される。
AOR、ジャズ・バラードのクロスオーバーを心いっぱいに味わいたい。

AORのレジェンドの甘いジャズ・バラード・アルバム。全12曲。2026年5月22日から、東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、広島で6都市8公演。詳細はコチラ
Kazunori Kodate
音楽ライター。近著は『不道徳ロック講座』(新潮新書)、『ジャズ・ジャイアントたちの20代録音「青の時代」を聴く』(星海社)。他に『新書で入門 ジャズの鉄板50枚+α』(新潮新書)など多数。

