ENTERTAINMENT

2023.07.14

元BIGBANGのT.O.P、元IZ*ONEのチョ・ユリ出演、物議を醸す『イカゲーム2』

前代未聞の記録を残したNetflxi配信の韓国ドラマ『イカゲーム』。そのシーズン2の追加キャストが発表され話題を呼んでいる。Netflixの共同CEOテッド・サランドスが25億ドルの投資を決めるなど、ますます盛り上がるであろう韓国ドラマ。その指標ともなる『イカゲーム』シーズン2が巻き起こす新たな旋風は、ビジネスパーソンもキャッチアップしておきたい。連載「ビジネスパーソンのための韓タメ最前線」とは……

Netflixシリーズ「イカゲーム」

Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1独占配信中、シーズン2独占配信予定。

前代未聞の記録を残した韓国ドラマのシーズン2

Netflix史上最大のヒットを記録した『イカゲーム』。前代未聞の記録を残した韓国ドラマのシーズン2の全貌が、少しずつ見えてきている。

「新しいゲームが始まります」というファン・ドンヒョク監督のメッセージとともに、シーズン2の制作が正式発表されてから約1年。メディアの取材によって明らかになっているのは、全13話の新しいエピソードがシーズン2と3で分けられることと、撮影は2023年夏から始まり約10ヵ月以上を予定している、ということだ。

そんななか、2023年6月17日(現地時間)にブラジルで開催されたNetflixのグローバルファンイベント「TUDUM 2023」では『イカゲーム』シーズン2の新キャストが公式発表された。

会場で流れたティーザー映像には、前編に主演したイ・ジョンジェやイ・ビョンホン、ウィ・ハジュンの姿に続き、「このゲームの新しい参加者」として4人の俳優が登場。

『ミセン ー未生ー』の主人公役で知られるイム・シワン、同じく『ミセン ー未生ー』や『椿の花咲く頃』のカン・ハヌル、『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』の悪役でブレイクしたパク・ソンフン、『リセット~運命をさかのぼる1年~』などに出演したヤン・ドングンの姿が映り出された。

復帰作がNetflix史上最大ヒットを記録した『イカゲーム』

この豪華すぎる面々には韓国のみならず海外も驚きの様子だったが、6月末、さらなる新キャストとして元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョン、元IZ*ONEのチョ・ユリ、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』のパク・ギュヨンとイ・ジヌクの出演が追加発表され、話題を呼んでいる。

周知のとおり、前シーズンでゲームの参加者役を演じたチョン・ホヨン、イ・ユミ、ホ・ソンテ、キム・ジュリョンらは世界的に注目を浴びた。そのため、新キャストたちも世界的スターダムに駆け上がることが期待されているが、なかには賛否両論が巻き起こった俳優もいる。元BIGBANGのT.O.Pこと、チェ・スンヒョンがそうだ。

2016年に自宅で大麻を吸入した疑いで起訴され、兵役中だった2017年に、裁判を受けて懲役10ヵ月、執行猶予2年を宣告されたチェ・スンヒョン。当時、自分に対する批判のコメントを受けて「(芸能界に)復帰するつもりはない。韓国ではカムバックしない」と芸能界引退を示唆し、さらには「BIGBANGから脱退した」と自ら公式発表もしていた。

そんな彼が約6年ぶりに俳優復帰を発表したことには驚きだが、復帰作がまさかの『イカゲーム』シーズン2という事実をどう受け入れればいいか、世間は混乱している様子だ。

しかも、チェ・スンヒョンの出演に対する反発の声が上がったことで、主演俳優のイ・ジョンジェやイ・ビョンホンもとばっちりを受けた。一部では『イカゲーム』の主演である2人とチェ・スンヒョンが親交があるため、チェ・スンヒョンの起用にも影響したのではという疑惑が浮上したのだ。イ・ジョンジェの所属事務所は「俳優の起用は監督と制作会社の権限だ」と疑惑は否定したが、ファン監督とNetflix側は沈黙を貫いているため、今後の行方に注目が集まっている。

いずれにせよ、よりパワーアップされた“最狂のデスゲーム”が期待される『イカゲーム』シーズン2。前シーズンほどの衝撃的な内容とビジュアルで、再び世界を沸かせられるか。

Netflixの共同CEOテッド・サランドスは、ソウルで開催されたイベントで「今後4年間、韓国に25億ドルを投資するつもりだ。今までの投資額の2倍になる」と、韓国に対する“本気”を見せていた。その道標となる『イカゲーム』シーズン2が巻き起こすであろう新たな旋風を、楽しみにしたい。

■著者・李ハナ
韓国・釜山(プサン)で生まれ育ち、独学で日本語を勉強し現在に至る。『スポーツソウル日本版』の芸能班デスクなどを務め、2015年から日本語原稿で韓国エンタメの最新トレンドと底力を多数紹介。著書に『韓国ドラマで楽しくおぼえる! 役立つ韓国語読本』(共著作・双葉社)。

 
■連載「ビジネスパーソンのための韓タメ最前線」とは……
ドラマ『愛の不時着』、映画『パラサイト』、音楽ではBTSの世界的活躍など、韓国エンタメの評価は高い。かつて「韓流」といえば女性層への影響力が強い印象だったが、今やビジネスパーソンもこの動向を見逃してはならない。本連載「ビジネスパーソンのための韓タメ最前線」では、仕事でもプライベートでも使える韓国エンタメ情報を紹介する。

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TEXT=李ハナ(ピッチコミュニケーションズ)

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