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2022.12.09

2022NHK紅白出場者IVE、LE SSERAFIMに見る、ビジネスパーソンが知っておくべきK-POPガールズグループの今

昨今、K-POP業界でガールズグループが盛んだ。少女時代やKARAらが一世を風靡した2010年代以来のアイドルサバイバル時代と言われる2022年。ビジネスパーソンとしても注目しておきたい。連載「ビジネスパーソンのための韓タメ最前線」とは……

LE SSERAFIM(ル セラフィム)

日本で開催された「KCON 2022 JAPAN」に登場したLE SSERAFIM(ル セラフィム)。左からホン・ユジン、キム・チェウォン、カズハ、サクラ、ホン・ウンチェ。ちなみに「KCON」は、BTSが全世界のファンを増やすきっかけにもなった、世界最大級のKカルチャーフェスティバルだ。

NHK紅白歌合戦に吹くK-POP旋風

2022年の『第73回NHK紅白歌合戦』には、IVE(アイヴ)とLE SSERAFIM(ル セラフィム)という、韓国の新人ガールズグループが初出場する。紅白内定が報じられた時は「聞いたこともないグループ」という批判の声が上がった一方で、K-POPファンからは「大変めでたい!」という反応が圧倒的に多かった。

この2組の共通点としては、日本人メンバーがいることが挙げられる。

IVEには名古屋出身のレイ(直井怜、18歳)、LE SSERAFIMには大阪出身のKAZUHA(中村一葉、19歳)と、HKT48およびIZ*ONE(アイズワン)の元メンバーで知られるSAKURA(宮脇咲良、24歳)が所属している。歌やダンスの実力はもちろん、美貌と流暢な韓国語能力でも大きな注目を浴びた彼女たちは、今や韓国のZ世代が憧れるトレンドリーダーだ。

もう一つの共通点は、再デビューしたメンバーがいることだ。

IVEのチャン・ウォニョン、アン・ユジン、LE SSERAFIMのキム・チェウォン、SAKURA。この4人は’21年をもって活動終了した日韓合同ガールズグループ「IZ*ONE」のメンバーだった。つまり、IZ*ONEで苦楽を共にしていたメンバーたちが、今はライバル同士として切磋琢磨しているわけだ。

IZ*ONEは、日本のAKB48グループが協力した日韓同時放送のオーディション番組『PRODUCE 48(プデュ 48)』が輩出したグループである。のちに番組のプロデューサーがファンからの有料投票の結果を操作し、特定の参加者を優遇した事実が発覚してしまったが、参考までに投票結果を紹介すると、IZ*ONEの最終メンバー順位ではIVEのチャン・ウォニョンが1位、LE SSERAFIMのSAKURAが2位だった。

不祥事を起こした『PRODUCE 48』以降、韓国ではオーディション番組に対する世間の関心が大幅に低下してしまったが、それでも番組は制作され続けている。音楽プロデューサーの立場からすれば、オーディション番組を通じてデビュー前からメンバーの認知度を確保できるというメリットが大きいのだろう。

オーディション番組が輩出したグループのうち、とりわけ頭角を現したのは、Big Hitエンターテインメント(現HYBE。BTSが所属する事務所)とCJ ENMによる超大型プロジェクト『I-LAND』から誕生した7人組ボーイズグループ、ENHYPEN(エンハイプン)と、韓国の音楽専門チャンネルMnetによる日中韓ガールズグループオーディション番組『Girls Planet 999:少女祭典』(通称:ガルプラ)から誕生した9人組ガールズグループ「Kep1er(ケプラー)」だ。2組とも日本人メンバーがいる多国籍グループで、日本デビューも果たしている。

ENHYPENの場合、BTSが所属するHYBE(ハイブ)の傘下レーベル、BELIFT LABの所属アーティストだ。HYBEが持つプロデュースのノウハウを享受し、日韓で華やかにデビューした。’23年1月に京セラドーム大阪で初のドーム公演を予定している。例えるなら「大手企業に入社したエリート社員」のような感じだ。

ここで、K-POP業界を牛耳る韓国の4大事務所について簡単におさらいしたい。まずは、本連載でもビジネス戦略を紹介したことがあるHYBEから。

会社の創業者で敏腕プロデューサーのパン・シヒョク(芸名はhitman bang)率いるHYBEは、BTSの世界的活躍を土台に急成長を遂げ、傘下に7つのレーベルを抱える大手となった。

所属アーティストには、BTSとその直属の後輩となるTOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)、傘下レーベルでデビューしたENHYPEN、LE SSERAFIM、NewJeans(ニュージーンズ)などがいる。

スタイリッシュな楽曲とダンスを得意とするHYBEで特に注目すべきは、’22年7月にデビューしたばかりの5人組ガールズグループNewJeansだ。ロングヘアをなびかせるダンスが印象的な「Attention」のミュージックビデオに映る、“末恐ろしい”10代の少女たちをぜひチェックしてみてほしい。

BoAや東方神起、少女時代の所属事務所であるSMエンターテインメントも4大事務所の一つとして健在だ。

K-POP業界で最も早く日本市場を開拓し、外国人の作曲家も積極的に迎え入れたSMエンターテインメントは、楽曲やグループのコンセプトにおいて実験的かつ未来志向のイメージが強い。それをよく感じ取れるのが、aespa(エスパ)の「Next Level」と、NCT 127の「Kick It」だ。この2曲のインパクト強めなパフォーマンスは一見の価値ありだ。

以前はSMと共に3大事務所としてK-POP業界を引っ張っていたのが、JYPエンターテインメントとYGエンターテインメント。

TWICEの所属事務所であるJYPは、昔からメンバーの個性を大事にする事務所として有名だ。いつの間にか“ガールズグループ名門”という枕詞がつくほど、ガールズグループの成功が相次いでおり、ここ最近はソニーミュージックと手を組んだグローバルオーディションプロジェクト『Nizi Project』からデビューしたNiziU(ニジュー)とITZY(イッチ)、NMIXX(エンミックス)らが看板グループとして活躍している。

最後のYGといえば、言わずもがなの世界的アーティスト、BLACKPINK(ブラックピンク)の所属事務所だ。BIGBANGが事実上活動休止となった今、BLACKPINKの動向に社運がかかっていると言っても過言ではない。’22年、BLACKPINKの跡を継ぐ新人ガールズグループのデビューが噂されていたが、先送りが決まった模様だ。

2022年のK-POP界を一言で表すと「ガールズグループの戦国時代」と言えるだろう。

それを物語るのが、冒頭で紹介した紅白初出場のIVEとLE SSERAFIM、そしてaespa、(G)I-DLE、ITZY、NewJeans、NMIXXらの躍進だ。特に、K-POP界の“永遠のライバル”であるKARAと少女時代を想起させるIVEとLE SSERAFIMは、かつての一世を風靡したガールズグループの栄光を再現できるだろうか。紅白でのパフォーマンスを見ながらじっくり検証してみたい。

■連載「ビジネスパーソンのための韓タメ最前線」とは……
ドラマ『愛の不時着』、映画『パラサイト』、音楽ではBTSの世界的活躍など、韓国エンタメの評価は高い。かつて「韓流」といえば女性層への影響力が強い印象だったが、今やビジネスパーソンもこの動向を見逃してはならない。本連載「ビジネスパーソンのための韓タメ最前線」では、仕事でもプライベートでも使える韓国エンタメ情報を紹介する。

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TEXT=李ハナ(ピッチコミュニケーションズ)

PHOTOGRAPH=アフロ

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