東京が初夏を迎える2022年6月3日(金)、4日(土)、5日(日)の3日間、緑豊かな日比谷公園と公園周辺の施設で「日比谷音楽祭2022」が開催される。テーマは「ボーダーレス」。無料で親子孫3世代が、あらゆるジャンルの音楽を楽しめる。出演者もボーダーレス、観客もボーダーレス、そんなイベントが日比谷音楽祭だ。【連載 日比谷音楽祭がすごい】
幅広い世代に響く、SKY-HIのラップ系ミュージック
2022年6月3日(金)、4日(土)、5日(日)に日比谷公園と公園周辺の施設で開催される「日比谷音楽祭2022」のテーマは「ボーダーレス」。実行委員長を務める、音楽プロデューサーでベーシストの亀田誠治の人脈を活かし、ポップから純邦楽までさまざまなアーティストが参加する。どの世代も楽しめるように配慮されている。そんな状況で、おじいちゃん・おばあちゃん世代が新鮮に感じるのが、SKY-HIをはじめとするHIP HOPつまりラップ系の音楽ではないだろうか。
SKY-HIは、2005年にパフォーマンスグループ、AAAのラップ担当としてデビュー。同時期に都内のクラブで行われるMCバトルに参加し始めた。2013年にシングル「愛ブルーム/RULE」でメジャーデビュー。2014年にはアルバム『TRICKSTER』をリリース。MTV VMAJ 2014 BEST HIP HOP VIDEOを受賞した。
「SKY-HIさんは日比谷音楽祭2019にも参加してくれました。彼はアーティストであると同時に、今やエンタテインメント界のパイオニア的存在でもあります。2021年には、自ら多額のお金を投資してボーイズグループを発掘するオーディション、THE FIRSTを開催しました。そこから生まれたBE:FIRSTをプロデュースするなど、今までほかの誰もやらなかったことを実現しています。そのエネルギーを音楽に込めて、野音のオーディエンスや配信で観る人たちに届けてほしいですね」(亀田誠治・以下同)
亀田によると、ラッパーとしてのSKY-HIの魅力は中音域にある。
「つまり、声の通りが素晴らしい。高速ラップもものともせず対応します。すごく速い言葉の連打を一糸乱れず届けます。また、彼は天性のリズム感の持ち主です。かつてドラマーでもあっただけあって、リズム感が見事。だからラップでも、ひと言ひと言の切れ味が鋭い。スキルが高く、ハートが熱いので、どんな音楽ともコラボレーションできます。
自前のトラックでないと歌えなかったり、DJとでなくては歌えなかったりというラッパーもいますが、SKY-HIさんはオールマイティです。即興もハイレベルで、かつて別のフェスのステージで彼のラップと僕が弾くベースで対決したことがあります。どんなアプローチにも対応してきました。フリースタイルのラップも、彼は天下一品です。
ぜひ、彼のハイレベルなラップと熱い思いを生で体感していただきたいですね」
日比谷音楽祭2022でSKY-HIは6月4日(土)の午後、野音(日比谷野外音楽堂)で行われる「Hibiya Dream Session 1」でパフォーマンスを行う予定。
【MIYAVI】「ギターの1音1音に彼の生き様が感じられる」亀田誠治
Seiji Kameda
1964年生まれ。音楽プロデューサー・ベーシスト。これまでに数多くのミュージシャンのプロデュース、アレンジを手がける。2004年に椎名林檎らと東京事変を結成し、ベーシストとして参加(’12年に解散、’20年に再生を発表)。’09年、自身初の主催イベント“亀の恩返し”を日本武道館にて開催。’07年の第49回、’15年の第57回日本レコード大賞にて編曲賞を受賞。’21年には映画「糸」にて日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。’19年より「日比谷音楽祭」の実行委員長を務める。