東京国立博物館 表慶館で2023年9月12日から開催される「横尾忠則 寒山百得(かんざんひゃくとく)」展をご紹介。
現代アートの巨匠がコロナ禍で描いた“超俗の精神”
中国・唐時代の伝説的な詩僧「寒山(かんざん)」と「拾得(じっとく)」。洞窟の中に住み、時に残飯で腹を満たして脱俗の境地に達したふたりの生き様は、森鷗外や夏目漱石などの文豪も作品の題材にしてきた。
今回、その「寒山拾得(かんざんじっとく)」を、巨匠・横尾忠則氏が独自の解釈で再構築。完全新作102点が一挙に公開される。
コロナ禍での3年間、ひとりアトリエで創作に向き合った横尾氏。そんな状況下で描かれた作品には、寒山と拾得が達した脱俗の境地のような時空を超えた物語が紡ぎだされる。
百点以上の絵画が百面相のように異なる印象を与える「寒山百得(かんざんひゃくとく)」から、87歳を迎えても創作を続ける横尾氏の“今”を見る。
「横尾忠則 寒山百得」展
会場:東京国立博物館 表慶館(東京都台東区上野公園13-9)
TEL:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜
料金:一般¥1,600ほか。