今回ゲーテでは、アートを宇宙に飾った男、スタートトゥデイ代表取締役社長・前澤友作氏の邸宅に潜入取材を行った。その取材の貴重な写真を一挙公開する。前澤友作氏のインタビューはこちら。【特集 アート2023】
前澤友作氏の邸宅に並ぶアートを一挙見!
ドゥエイン・ハンソンの作品である等身大のリアルなガードマンに玄関で迎えられ、ギョッとする。脇の小テーブルはアレクサンドル・ノルによるもので、アレクサンダー・カルダーの作品などが載る。壁にかかる河原温の日付絵画はこの家の主、前澤氏の誕生日の日付。
自邸の階段の壁にかかる河原温の日付絵画は3日連続の作品が2組並ぶ。突き当たりの作品は、クリストファー・ウールの『Untitled』。こちらはニューヨークのサザビーズのオークションで落札したもの。階段を降りるとさらに多くの作品に迎えられる。
前澤友作氏の自宅リビングに飾られているのは、1984年にポーランドで生まれた画家、 エヴァ・ジャスキヴィッツの作品。その世界観は圧倒的な存在感を放ち、空間を彩り、見る者を魅了する。
奥の銀色のパネルは、デザイナーでもなく建築家でもなく、自身を構築家と言っていたジャン・プルーヴェの『Porthole pa nel』。船の舷窓を彷彿とさせる小さな丸窓がついている。
ブルース・ナウマン『EAT WAR』は2つの単語が交互に点滅する。ジャン・プルーヴェのキャビネットやスツール、ジャン・ロワイエのテーブルなどできれいにまとめられている小部屋。傍らのワインセラーにはDRCの銘柄の数々やシャトー・ペトリュスなどが並ぶ。
壁に直づけのシャルロット・ペリアンの棚の名は「雲の図書館」。前澤氏が好きな美術品、器、オブジェなどが整然と並べられている。
アレクサンドル・ノル|1.『Sculpture』
ルーシー・リー|2.『Oval bowl』 3.『Fotted Bowl』 4.『Bottle with cylindrical body and flaring lip』
クリスタルのオブジェ|5.『ローズクォーツ』
ジャン・ロワイエ|6.『Candelstick/Bougeoir』
ジョルジュ・ジューヴ|7.『Sculpture ‘Requin’』
フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ 8.『Barracuda paper-knife』
井田幸昌|9.『End of today-2/14/2022』 10.『End of today-12/8/2021』
クリスタルのオブジェ|11.『オレンジカルサイト』 12.『ブラッドストーン』 13.『ブルーカルサルト』 14.『ピンクムーンストーン』 15.『シトリン』 16.『ローズクォーツ』 17.『オーラアメシスト』 18.『ルチルクォーツ』
ジャック&ダニ・リュエラン|19.『Suite de trois vases dits ”Figues”』
ジョナス・ウッド|20.メッセージカード
ヘンリー・ムーア|21.『Reclining Nude: Crossed Feet』
クリスタルのオブジェ|22.『カルサイト』
ディエゴ・ジャコメッティ|23.『Une sculpture oiseau fixe en bronze à patine dorée sur socle en marbre noir』
クリスタルのオブジェ|24.『ピクチャーストーン』 25.『スモーキークォーツ』 26.『アメシスト』
エキリーブル・ドゥ・エルメス|27.『ルーペ』
ジョルジュ・ジューヴ|28.『Lidded box』
ベルギーの画家、彫刻家のハロルド・アンカートが描いた巨大なマッチ棒。この作家は作品を購入するなら「2点買って、1点は美術館に寄贈してほしいと言うので、1点をゲントの公立美術館に収めた」そう。見つけたのはSNSだったが、現在はガゴシアンギャラリーに所属。
昨今は古美術・骨董の器にも深い関心を持ち、学び、収集するように。特に織部のグリーンからインスピレーションを受け、愛車などにもスペシャルカラーとして使っている。『織部透文四方手鉢』(桃山時代)。
『弥生式土器』(22.5×15.5㎝、口径15.5)。
『井戸茶碗』(銘、白雲、李朝時代、16世紀、7.2×15㎝)。
2021年に、日本の民間人として初めてISSに渡航・滞在した際、前澤氏がISS内に飾った井田幸昌『画家のアトリエ』。「実験機器などに囲まれた味気ない空間だったのですが、このアートをきっかけに宇宙飛行士の皆さんとの間にコミュニケーションが生まれて嬉しかったですね」
【特集 アート2023】