皿は思想を語る時代へ。生産者の営みと料理人の技が交差し、食は単なる嗜好を超えて文化として立ち上がる。その最前線にある2軒のイタリアンから、今回は東京・表参道の「サスクリエ」をご紹介しよう。

育て、つくり、食べる循環をイノべーティブに表現
千葉県木更津のサステナブルファーム&パーク「クルックフィールズ」監修のもと、2025年11月に南青山に誕生したイノベーティブ・イタリアン。店名は「サステナブル」と「クリエイティヴ」を掛け合わせた造語で、洞窟のような隠れ家空間で供されるコースには、「ひと皿の創造が、未来を育む」という思想が落としこまれている。
使用する小麦や有機野菜、水牛のモッツァレラチーズは「クルックフィールズ」で育まれたもの。同施設では水牛の糞を堆肥として畑に還し、その土壌で育った作物を料理へとつなぐ循環が実践されている。またコースには、全国のオーガニックや自然農法食材も取り入れられる。
山名新貴氏と和田淳志氏のダブルシェフが手がけるおまかせコースは、月替わりの約11品。スペシャリテの「希望」は、自然農法の野菜を薪火で焼き上げ、七色のソースで虹を描く。着色料を使わず素材の力のみで表現されるひと皿は、未来へ命をつなぐ象徴でもある。石臼挽きの全粒粉パスタにも、育て、つくり、食べる営みが凝縮されている。薪火で仕立てるうなぎの蒲焼きや、出汁で再構築したカプレーゼなど、和の要素がもたらす繊細な味わいも魅力的だ。
サスクリエ/suscrea
住所:東京都港区南青山3-14-28 2F
TEL:03-6447-5422
営業時間:土曜のみランチ12:00〜L.O.14:00、ディナー17:00〜L.O.22:00
定休日:不定休
座席数:カウンター8席、個室1席
料金:ディナー¥22,000〜
※サービス料別
Instagram:@suscrea_aoyama





