GOURMET

2025.02.14

内閣総理大臣賞も受賞! 日本一に輝いた和牛「鹿児島黒牛」の魅力とは

2025年2月28日(金)までの期間限定で、絶景とともに、和牛日本一の「鹿児島黒牛」を味わえるチャンスを聞きつけ、新宿・歌舞伎町にある地上48階建て東急歌舞伎町タワー内のラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」のフレンチ「Restaurant Bellustar」を訪れた。天空で出合った、日本一の和牛やいかに!?

bellustar restaurant

絶景のモダンフレンチ「Restaurant Bellustar」へ

「和牛」はいまや、世界でも人気はうなぎ登りで、日本が誇る味覚と言っても過言ではない。そんな和牛の日本一をご存知だろうか? 2022年、5年に1度開催される全国和牛能力共進会が鹿児島で開催された際、全9部門のうち6部門で1位を獲得し、内閣総理大臣賞も受賞。2017年の総合優勝に続き、二連覇を果たした和牛。それこそが「鹿児島黒牛」だ。

日本一の和牛「鹿児島黒牛」を味わえると聞いて訪れたのは、東急歌舞伎町タワー内のラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」の45階に位置するモダンフレンチ「Restaurant Bellustar(レストラン ベルスター)」。ディナーコース「HOSHI」(¥23,000、税・サ込み)のメインとなる肉料理が「鹿児島黒牛のロース 炭火焼 黒酢のベアルネーズ」となる。

店内に入ると、活気のあるオープンキッチンが右手に、左手には都内屈指といえる夜景が広がる。スカイツリーはもちろん、街並みを遠くまで見渡せるまさに絶景。45階、地上200メートルということもあり、地球の丸さがわかるほどだ。客席に進むと、3フロア分吹き抜けの約13メートルという天井高のなか、大巻伸嗣氏が手がけた球体アートが天井から吊るされ、ここにしかない特別な雰囲気を醸しだしている。

鹿児島黒牛を最高の状態で味わえる、フレンチの妙

煌めく星がいつもより近くに感じる窓際の席へ移動し、まずは「3種類のアペリティフ」から。ビーツ、人参、生姜を使った「ガスパチョ」はフレッシュな野菜の旨みが胃袋に沁みる。チーズを使った山椒、ごま、内藤とうがらしの3種の「シュー(グジェール)」は出来立てほかほかで、「金目鯛のタルタル」は新鮮な金目鯛とサクサクした有明海苔香るライスチップの相性が抜群だ。見た目も、味も、実に食欲を刺激するようなひと口サイズのアペリティフにより、これから始まるコースに期待が膨らむ。

アミューズは「宮崎キャビア 甘海老 蕪」。石川県金沢市の甘海老を炭火で軽く香りづけしてマリネしたもの。その上には、あやめ雪カブのムース、宮崎のキャビア、佐賀のからすみが。ひと口サイズなので、すべてが口の中で合わさって口福。

前菜は、「マグロ 長ねぎ ライムのヴィネグレット」。鹿児島県奄美大島で獲れた鮪の表面を軽く炙り、蒸し上げることで甘みを増した下仁田ネギとともに。ソースはアンチョビの風味香る自家製マヨネーズのクリームと鮎の魚醤を使った2種が添えられる。

特筆すべきは、ふたつ目の前菜「実えんどう タルトレット トリュフ」。美しく盛りつけられたお皿の上で、トリュフの香りを逃さぬよう蓋を開けると、テーブルの上を芳醇な香りが漂う。味が濃く、甘みのある鹿児島県枕崎市産の実えんどうの他、刻まれたスナップエンドウと玉ねぎをサクサクのタルトとともに味わえば、さまざまな食感が楽しい。

そして魚料理「クエのポワレ じゃがいも 柚子胡椒」。長崎県長崎市産のクエは捌いてから1週間程度、熟成の期間を設けたため、ふっくらとしながらも旨みが凝縮。ソースは九州産のトマトを完全に火を通さずに湯剥きすることで食感を残し、柚子胡椒、アンチョビのニュアンスが。添えられた柚子胡椒香るジャガイモのニョッキはもちもちだ。

面白いのは、メインの魚料理と一緒に供された小皿。クエを捌いた時に大きく取れなかった身を竹炭を含んだ衣で揚げた一品。フードロスを無くす目的であることも心憎いが、1つの素材を2つの料理方法で余すことなく味わえる。

そして、お待ちかねの日本一の和牛「鹿児島黒牛」を使った肉料理「鹿児島黒牛のロース 炭火焼 黒酢のベアルネーズ」が登場! まずはテーブルに鹿児島県南九州市の鹿児島黒牛ロースの塊が稲わらで燻した状態で運ばれるという、食欲をそそるプレゼンテーションが印象的だ。燻すことで、肉厚な肉にほんのり香りがつき、肉の旨みも深まるという。

鹿児島黒牛が美しく盛りつけられたひと皿には、牛の出汁をベースにしたソース、3年かけて熟成した黒酢を加えたベアルネーズソース、そして辛味大根、松の実、マスタードを合わせた3種のソースが添えられ、味変も楽しめる。

鹿児島黒牛はきめ細かな肉質、バランスのとれた霜降り(サシ)のため、ナイフを入れただけでスッと切れる。見た目も美しく、噛めば噛むほど口の中が旨みで満たされ、燻されたことで芳醇な肉の香りが漂い、味わい深い。日本一を獲得した鹿児島黒牛のまろやかなコクを、先の3種のソースがさらに引き立てる。これぞ、フレンチの醍醐味と言えるだろう。

デザートも秀逸。「あまおう 練乳のムース」は、福岡県福岡市産のあまおうとハイビスカスのジュレの上に、練乳のエスプーマが。そして仕上げにあまおうのグラニテがテーブルで盛られ、お口直しにぴったり。トリを飾るのは色とりどりのメレンゲが見目麗しい「大将季のヴァシュラン 抹茶のソース」。鹿児島県出水市産の大将季、水晶分担、フィンガーライム、金柑に、鹿児島県南九州市産の抹茶のソースをかけて。色鮮やかなメレンゲを崩しながら一緒に口に運べば、爽やかな酸味と甘みと苦味が広がる。

アペリティフから始まり、メイン、デザートへと続くフレンチのコースで味わう鹿児島食材。シェフの技術によって繊細に仕上げられた料理の美しさはもちろん、メイン料理を引き立てつつも、それぞれに個性を宿す料理の流れに感嘆した。そして、サービススタッフの温かで親しみやすい接客により、リラックスして、美食を味わえる贅沢なひとときとなった。

温かなホスピタリティがかなえる美食

「Restaurant Bellustar」といえば、日本各地のよいものにこだわったメニューで、どれも土地の風土を感じさせ、器でその表現を広げるモダンフレンチとして定評がある。その光る個性の源は、シェフ、サービススタッフの温かなホスピタリティによるところが大きい。

東急ホテルズでは、鹿児島黒牛の旨みを多彩な料理で楽しんでもらうべく、BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotelの「Restaurant Bellstar」のほか、系列のザ・キャピトルホテル 東急の日本料理「水簾」とセルリアンタワー東急ホテルの日本料理「Japanese Cuisine 桜丘」、横浜ベイホテル東急の中国料理「スーツァンレストラン陳」といった4ホテル、異なるジャンルの店舗で展開している。

今回、和牛日本一の「鹿児島黒牛」を使ったメニューを考案するにあたり、各ホテルとも、シェフのみならず、サービススタッフが鹿児島県へと実際に視察に訪れたそう。鹿児島黒牛はもちろん、魚介類や野菜などの食材を実際に目で見て、徹底的に話し合い、コースの素材を決めた。食の深化を求めて、一丸となったチームで織りなす特別企画「東急ホテルズ『美食の鹿児島〜鹿児島黒牛の競演〜』」。2025年2月28日(金)までの期間限定なので、お見逃しなく!

TEXT=吉沢美香

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