充実した人生を送るには、時にはノリと勢いも必要。財布とパスポートと旺盛な食欲(と屈強な胃袋)だけ持っていざ、ディープ感満載の美食のアジア弾丸ツアーへ。今回はソウル1泊2日食いだおれ旅、6軒目の「高度食(コドシック) 麻浦(マポ)店」を紹介。【特集 エクストリーム旅】
帰国時間までディープ焼肉の洗礼を
韓国弾丸焼肉ツアー2日目。二日酔い気味の頭を抱え、南大門で朝カルグクス。それにしても韓国のオモニは働きものだなと思いながら、クルマで麻浦エリアの「高度食」へ。
ソウルでは今、熟成豚肉ブームだというが、その火つけ役となったのがこの店。済州(チェジュ)島の高山地で育った豚を店内の熟成庫でエイジングし、旨みが凝縮された食べごろの肉を提供している。
ちなみに韓国では昔から牛よりも豚を食べる習慣があり、結婚式でもお葬式でも病める時も健やかなる時も豚肉でパワーをつけていたという。これぞライフ・イズ・ブーティフル!
この店自慢の部位はソウルの焼肉店でも珍しい骨つきのリブロース。サムギョプサルと呼ばれる三枚肉をはじめ、肉質がきめ細やかなカブリ、コクのある肩ロースなどを同時に味わうことができ、それぞれの部位の個性を生かすようにスタッフが丁寧に焼いて切り分けてくれる。
数の子を添えた韓牛ユッケも締めのコリアンハンバーグのせキムチチャーハンもすこぶる美味で、昼からたっぷり食べて、気分は逆“ブー”トキャンプ。
【6軒目】12:00|高度食 麻浦店
住所:ソウル特別市麻浦区龍江洞50-16
営業時間:11:30~14:00、16:00~22:40、土・日曜12:00~22:40
定休日:無休
旅人・小寺慶子
肉と酒を糧に生きる肉食系ライター。強靭な胃袋とフットワークの軽さを武器に国内外を食べ歩く。旅先では「郷に入れば郷に従う」のがモットー。
この記事はGOETHE 2024年4月号「総力特集:エクストリーム旅」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら