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GOURMET

2023.08.22

なぜ美食家は北海道・余市に集まるのか?

ワインはもちろん、魚介やフルーツの産地、そしてニッカウヰスキー生誕の地でもある余市。その地を訪ねた3人の美食家が感じたものとは? 【特集 北海道LOVE!】

「Yoichi LOOP」での食事会
「Yoichi LOOP」のレストランでの食事会。余市の食材を使った料理やワインなど美食が饒舌さを加速させ熱のある会話が飛び交った。

地方創生の理想形!?

美食を育む環境に恵まれた北海道・余市は、10年ほど前から、ドメーヌ・タカヒコの曽我貴彦さんを筆頭に「よいものをつくりたい」という人々の熱い思いがまとまりを見せはじめ、2018年に齊藤啓輔さんが町長に就任したのを機に、ワインと美食を愛する人々の心に響く町へと歩みを進めている。

今回、余市町美食発信戦略プロデューサーの本田直之さんと、本田さんが声をかけた「GohGan」福山剛シェフ、そして「ラ シーム」高田祐介シェフの3人が、そんな唯一無二の環境を体感するために余市を訪れた。

美食家3人
左から、
Goh Fukuyama
バンコクのガガン・アナンド氏とタッグを組んだ「GohGan」が2022年末オープン。福岡で世界の注目を集めるスターシェフ。
Yusuke Takada
大阪を代表するフレンチ「ラシーム」のオーナーシェフ。2012年からミシュランの星を維持し現在二つ星。
Naoyuki Honda
日本の食文化の本質を広めるべく、熱意のある人と人をつなげることをライフワークにしている真の美食家。

「余市のよさをわかってもらうために重要なのは、この地の本質は何か? に迫ること。だからつくり手の哲学を理解して、その思いも含めて正しく余市の魅力を伝えてくれる人をマッチングしたかった」と本田さん。

「余市は、人の熱量が半端ない。土地のポテンシャルを信じて移住者も代々続く生産者も、町長も町役場の人たちも“わざわざ行きたい場所”、“また行きたくなる場所”を目指している。そんな人たちの生の言葉を聞いてもらいたかった」と訪れた目的を語る。

福岡、大阪から世界を目指しミシュランやアジアのベストレストラン50で評価を得ていても「地方にいるジレンマも感じている」と話す福山さんと高田さん。

「自分のドメーヌで究極を目指すのはもっと先でいい。不均一こそ個性と堂々と言える曽我さんの哲学に感銘を受けた。その思いを理解する人たちが、眉間に皺を寄せるのではなく楽しそうに仕事をしている。ここまで人々の思いがまとまっている田舎は少ないかも」(高田さん)

「長期的な視野を持つのが難しいというのが地方の現実。でも余市には食の名産地というだけでなく、余市でしか飲めないワインを守っている。プレミアムをつけて高く売るのではなく“飲みたいならまた余市に来てね”と。真価を見失わないようみんなが同じ方向をちゃんと向いているからひとりひとりの熱量が何倍にも膨らんで町の魅力になっていると実感」(福山さん)

「風土や文化に理解を深めた人たちが土地のガストロノミーを世界に発信する気概。地方を元気にするにはこれしかない」と本田さんが言う理想が余市であり、これこそが感度の高い美食家たちを吸い寄せる理由だ。

「Yoichi LOOP」
余市駅前で圧倒的存在感を放つホテル「Yoichi LOOP」。時代を捉えたセンスと余市の美食を味わうために世界中の旅人がここに集う。

余市の魅力スポット巡り

ドメーヌ・タカヒコのワイン
ドメーヌ・タカヒコで余市の気候風土が葡萄栽培だけでなく醸造もブルゴーニュに勝るとも劣らないという熱いレクチャーを受ける。
ドメーヌ・モン
曽我さんの門下生、ドメーヌ・モンの山中敦生さんは「スノーボードのようにフリースタイルでどう魅せるかがワインづくりの面白さ」と語る。
さくらんぼ狩り
さくらんぼ狩りを体感しに、「ニトリ観光果樹園」へ。明治時代に日本で初めてりんごの栽培に成功した歴史も余市は持っている。
トマト農家「カワイ」
トマト農家「カワイ」へ。美味追求の精神でさまざまな品種のミニトマトが開発されている。トマトジュースも驚きの美味しさ。お土産にぜひ。
エゾバフンウニ
夏の余市の海の名物といえばエゾバフンウニ。ミネラル豊富な山の雪解け水が育む清浄にして繊細な味を、ウニ専門店「世壱屋」で堪能。
テイスティングする本田氏
日本のウイスキー文化を創ったニッカウヰスキーを見学。歴史的遺産にして今も操業を続ける。石炭による直火蒸留は世界でもここだけだ。

【特集 北海道LOVE!】

この記事はGOETHE2023年9月号「総力特集:北海道LOVE!」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=長尾真志

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